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つもりては 払ふがかたく なりぬべし ちりばかりなる こととおもへど
 明治天皇の御製です。お題は「塵」。明治天皇は御生涯で10萬首の和歌をお詠みになられたさうです。

「僅かなる塵ほどの事と思つても、打ち捨てゝ置くならば、時の經つに連れ、積 りに積りて、終には拂ふ事も出來ぬやうになるだらう、よくよく注意して惡しきことの 塵積りて山となる樣なおそれのなき様に心がけなければならぬ」

 といふ意味ではないでせうか。

 惡事は、「これくらいならいいだらう」と、ついつい、重ねてしまひます。惡事といふのは、何も犯罪といふことだけではありません。怠惰、弱さなども含まれます。

 善事は、「まだいいだらう」と實行が遅れます。

 いつたいいくつになつたら、かういふ人間の弱さを克服できるのだらう。

掃けば散り 拂へばまたも 散り積もる 庭の落ち葉も 己が心も

 母の法事のときに、和尚さんからいただいた和歌です。いつもいつも頭に殘つてはゐるのですが・・・。

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このページは、宝徳 健が2015年7月12日 05:29に書いたブログ記事です。

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