金融政策と失業率(皇紀弍千六百七十五年七月二十七日の日誌)

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 前にも書きましたが、ここのところ、とんとアベノミクスに關する話を聞かなくなりました。あんなに否定してゐた人たちはどこに行つたのでせうか???

 おーーーい、野口悠紀雄さーーーん、どこに行つたのーーーー?

 あの朝日新聞でさへ、「景氣囘復」を記事にしてゐます。無責任ですね~。

 特定秘密保護法案でもさうでした。成立したとたん、メディアも野黨も何もいひません。ほんとうにダメな政策なら、とことん批判しろよ。まあ、こんなもんです。メディアも野黨も。

 それに、先日の安全保障法案ですが、「強行採決」とのたまつてゐます。強行採決については、また後日詳しく書きますが、きちんと審議して、自分たちの主張が通らなかったから退席しただけでしょう?ならなぜ、不信任決議案を出さなかつたのか。それに、議会制民主主義の否定をしてゐます。何が護憲だい。片腹痛いわい。

 アベノミクス批判の時に「實質賃金が上がつてゐない」といふ、およそ經濟學を知らないやつらがたくさんゐました。なぜ、我が國はこんなに經濟學を知らない、學者、メディア、官僚、政治家が多いのだらうか。
 實質賃金が話題になるなら、企業が、給料の安い社員をバシバシ首にしていけば、實質賃金はすぐに上昇します。その代わり、失業率がとんでもなく上昇します。我が國は、あの白川前日銀総裁といふテロリストが行つてゐたデフレ政策時期でさへ、失業率は6%弱といふ完全雇用状態でした。その我が國のすごさを壊せといふのが、實質賃金主張派です。まさにテロリストです。

 フィリップス曲線といふものがあります。物價上昇率と失業率は反比例(とにかく綺麗な負の相關關係)します。デフレ時期、物価が1%低下すると、失業率が増加するといふ事實が見られました。黒川日銀総裁が主張する物價上昇率を2%以上に誘導できれば、失業率が大きく下がります。そして、物價上昇率をコントロールするのが金融政策なのです。

 失業率が下がると、實質賃金は低下します。でも、雇用総量が増えるので、賃金総額は増加します。景氣に好影響を與へます。

 えっ?なぜ、金融緩和は失業率を減らすのか?ですつて?

 金融緩和は、輸出と投資を増やします。つまり、需要が増えるので、生産が増え、當前雇用も増えます。經濟學の常識です。

 いつでもインフレ政策がよいと申し上げてゐるのではありません。たとへば、田中角栄。彼は、日本列島改造論でインフレ時にインフレ政策をやって、我が國をスタグフレーション(物價上昇と不況が同時にくる)に陥れました。なのに、いまだに田中角栄は素晴らしかったといふ人がたくさんゐます。彼は日支國交樹立(正常化ではない)をしてしまひ、臺灣を切り捨てるといふ愚策をやつてしまひました。權力志向が強いだけの大した人間ではありません。なのになぜ・・・。

 白川前日銀総裁は、デフレ時にデフレ政策を續け、我が國の自殺者を大幅に増やしたテロリストです。

 財務省は、デフレ時に消費税を導入し(デフレ政策)、アベノミクスの効果を破壊してしまひました。

 デフレ時にはインフレ政策を、いき過ぎたインフレ時には、引き締めをやる。その時々のやり方があるのです。まさに「誰が正しいかではなく、何が正しいか」です。臣民が賢くなければ、メディアや政治家が暴走します。大東亞戰爭もさうして始まりました。敗戰は、愚かだつた臣民の責任でもあります。あの時、朝日新聞の開戰主張に乗せられて、「戰爭に賛成しなければ國會議員は選挙に通らない」やうな状況を作つたのは、臣民なのですから。l

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このページは、宝徳 健が2015年7月27日 05:02に書いたブログ記事です。

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