看護婦と云ふ職業の素晴らしさ 5:最終囘(皇紀弐千六百七十五年十月十四日 弐)

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 このシリーズは「醫療機關に物申す」の番外篇です。

 昨日、このブログに酒井さんがコメントをくださいました。入院中(檢査入院を含めて)、カテーテル檢査で2囘、病棟に移つてからも4囘(だと記憶)、お世話になつた方です。

 酒井さんが、担當で來られるときは「今囘、担當します看護婦の酒井です。よろしくお願いします」と元氣で大きな聲で病室に入つていらっしゃいます。患者にとつてこれはとてもうれしいことです。患者は、看護婦さんの笑顔に安心します。檢査や手術の時も、看護婦さんの笑顔がどれほど患者の不安をやわらげることでせうか。


 酒井さんにもたくさん敎へてもらいました。
 血糖値の測り方。そして、注射の打ち方を敎へていただいたことをよく覺えてゐます。

 自分で注射をうつとき腕にうつてゐました。すると、「腕にうつと、腕は狭いので、同じところに何度もうつようになるので、痛くなりますよ(結果的に續かなくなる)。おなかだと廣いので、たくさんうつとことがあるので、痛くなりにくいですよ」。

 と、ご自分の(素敵な)お腹で、その範囲を示してくださいました。

 これも、私の退院後の生活習慣を意識した指導です。前囘も書きましたが「患者が退院後、生活の中でどう治療行爲を取り入れるか(つまり、生活習慣をどう變へるか)」といふことを考へた、看護婦さんの志事(仕事)の在り方は、コンサルタントの私には、どの敎科書より役に立ちました。同時に自分のコンサルタントとしての未熟さを恥じました。

 さうだ、退院の前の日にも、酒井さんが担當してくださいました。「宝徳さん、榮養指導は、まだ受けていませんよね?明日の9時半に入れませう」と、榮養指導の豫約を入れてくださいました。

 正直最初は「榮養指導?」と思つてゐましたが、これを受けてなかつたら、生活習慣を向上させることはできなかつたでせう。それまで、看護婦さんに敎へていただいたことや、献立を研究したことをさらに深く考へさせてもらうことになりました。

 退院前のあの一言に心から感謝します。

 私たちは、コンサルをしていて、クライアントの經營者や幹部の方や社員の方に、「何度も言ったでせう」といふ言葉を發します。これは完全に間違ひだといふことを、看護婦さんたちに敎へてもらひました。

 「何度も言つたのにやらない」これは、リードする立場の人間が決して言つてはならない言葉です。言ったはず」「敎へたはず」などは、「ハズ管理」と云つて、リードする人間にとつて「ハズかしい」管理方法です。

 また、これを、「乞食のおかゆ」と云ひます(差別用語?笑)。乞食のおかゆには、米粒が入つてゐなくて、湯だけなので「ゆーだけ:云うだけ」と云ふ意味です。宇佐美の親父によく云はれました。またの表現で「菜っ葉の肥やし」とも云ひます。「かけごえだけ」です。

 退院後の生活習慣を變へる(看護婦さん)=普段の志事習慣を變へる、思考習慣を變へる(コンサル)なのですね~。

 ありがとうございました。本當に勉強になつた2週間でした。感謝合掌。

 さて、白衣の天使(本當にさう思ひます) 看護婦さんについては、今囘で最終囘にします。いよいよ次囘から「醫療機關に物申す」シリーズを書きます。實態と價値がかい離している醫療業界にするどく突っ込んでみせませう。

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コメント(2)

こんにちは。
どうも退院してから、先生のブログスタイルが変わったような気が・・・。イラストや写真が多用されて・・・。
でも、抜糸したら酒が飲めるとか、看護婦さんの話しの際の浮かれ方は先生らしくていいけど(笑)。
しかし、看護婦さんにまた会いたいなど、体を悪くして病院に舞い戻る気かっ!
別途、メールしますね。

orkさん、コメント感謝します。失礼な。仕事と女性をこよなく愛する私のダンディズムはいつも変わることはありません(笑)。
 入院しなくても看護婦さんには、通院で会えますよ~。
 メールお待ちしています。もう、体調はばっちりです。

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このページは、宝徳 健が2015年10月14日 05:44に書いたブログ記事です。

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