大和言葉 6(皇紀弐千六百七十五年十月十九日 弐)

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 大和言葉までいなくても、聞いてゐて「なんじゃいこれは」と思ふ言葉がたくさんあります。「全然大丈夫です」が代表でせうか。「全く大丈夫です」です。「全然」ば續く言葉に否定形がきます。「全然わかりません」など。

 あと「ら」ぬき言葉です。「よく、見れますか?」などと聞かれたら、腰が砕けさうです。オリンピックのサッカーで點をとつた選手が、「點を入れれてよかつたです」・・・・・。

 レスリング女子の金メダリストがインタビューで「お父さん」「お父さん」を連發してゐました。「父が」でせうが。聞いてゐるこちらが恥ずかしくなります。

 何か不都合があると「すみません」「すみません」を連發してゐる職場があります。人に何かをやつてもらつたときもさうです。間違つてはゐませんが、もつと素敵な言葉があります。
 「恐れ入ります」です。「ご心配いただき、恐れ入ります」「お手数をおかけして恐れ入ります」など。

 「參りました」もさうですね。我が國は、勝負をして、相手が上回つてゐるのに自分が氣づいたら「參りました」と相手を敬います。これは、どこの國にもない文化です。

 日露戰爭で勝利を収めた時、野木希典大將は、敵將 ステッセルと水師營でステッセルをきちんと遇する會見を行いました。ステッセルはびっくりしました。敵將に對する仁愛と禮節にあふれた武士道精神は、世界の稱賛をあびました。大東亞戰爭敗戰のときのアメリカなど、東京裁判です。民度の差があまりにも大きすぎます。戰ひがおはると相手を敬う。我が國特有の文化です。

 東郷平八郎聯合艦隊司令長官は。敵將 ロジェストウィンスキーを病院まで見舞ひました。歐米ではありえません。

 リンカーンは奴隷解放と云ひながら、自宅には數千人の奴隷を抱へてゐました。敵將の南軍リー將軍を辱めるため、リー將軍の自宅を、アーリントン墓地にしました。我が國とは民度のレベルが違ひます。

 「恐れ入る」「參る」。勝負にあつても、相手を尊重する、我が國の素敵な言葉です。

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このページは、宝徳 健が2015年10月19日 04:45に書いたブログ記事です。

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