大和言葉 四十(皇紀弐千六百七十五年十二月二十六日 弐)

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 大和言葉シリーズは、今囘で締めます。まだまだたくさんあるのですが。時々紹介しますね。でも、この四十囘で紹介した言葉だけです。かなり參考になつたと思ひます。そして、我が日本が

言霊(ことだま)の幸(さきは)ふ國

であることを我が國臣民が思ひ出すことが大切です。美しい言葉をお互ひに使ひあふ。だから、みんなが幸せになる。このことを知らないでいては、どんなに勉強でよい點をとつても何にもなりません。

 次は何を書こうかなあ。手紙に使ふ言葉でもいいし。色なんかもいいですね。

 さて、私は、枕草子が大好きです。著者の清少納言が面白い。あんなおてんば娘はいませんね。笑つてしまひます。


 ところが、學校の古文の時間で學習した枕草子は、ほんのさわりの部分しか触れません。そして、何か無味乾燥のやうな授業が進められます。こんなことをしてゐたら、みんな古文が嫌いになります。古文だけではなく、今の學校敎育とは、子供に勉強を嫌いにさせる内容となつてゐます。親もいけません。知的欲求や知的好奇心をくすぐる環境整備を子供にしません。それでいて「勉強しろ~、勉強しろ~」と云ひます。必要以上にテストの點數にこだはります。


 例えば、「ねずさんのひとりごと」といふ素晴らしいブログがありますが、そこにはこう書かれてゐます(一部抜粋)。

傷心の清少納言に、中宮の定子さまが「一日もはやく元気になって、また宮中にもどってきておいで」とばかり、紙を20枚贈ってくれます。
このときの様子が枕草子の第277段です。
読みやすく(やりすぎかも)、意訳してみます。
ちょっとセーラームーン風かも(笑)

=====
第277段「御前にて人々とも」

その後しばらくして、すっごいへこんじゃって、泣く泣く実家に帰ったわ。
そしたら、中宮様が20枚ばかり、紙を贈って下さったの。

届けてくださった使いの人は、すっごいおっかない顔をして、「早く参上せよ」なんて言ってたのだけど、そのあとに、まじめくさって、
「じゃが、この紙はあまり上等ではなさそうじゃ。延命を祈るお経も書けそうもないようだが・・・」なんて、言うものだから、思わず吹き出しちゃった。

ほんとうはね、そんなんじゃないの。
前にあたしが中宮様に、「気が滅入っているときは、紙を見ていると気もちが晴れます」って言ったのを、中宮さまがちゃんと覚えていて下さっのよね。
それで紙を贈ってくださったんだわ。
だから、ほんとは、紙の質がどうのこうのなんてどうでもいいことなの。

でもね、言った本人が忘れていたようなことまでちゃんと覚えていてもらえるのって、うれしいくない?
相手が普通の人でもうれしいのに、ましてその方が、中宮さまってなったら、そりゃー感動だわ。

でね、あたし、ドキドキしちゃって、中宮様に、
「紙(神)のおかげで、あたし、鶴みたいに千年も長生きしそうです!」って歌を書いたの。

で、使いの人に、「この歌を中宮様にお渡しになるとき、私が、あまりに大げさでございましょうが、と言っていたって申し上げてくださいね」ってお願いした。

そのあと、使いの人にに青い綾織りの単衣をあげたりして、大騒ぎしちゃった。
そしたら、なんだか気持ちが晴れてきちゃって。
あたしったら、さっきまでへこんでたはずなのに、もうはしゃいでる。
人の心って、おもしろいわね。
=======

このときの歌が、

 かけまくも
 かしこき かみの しるしには
 鶴のよはひと なりぬべきかな

とても上品で、格調高いですね。(以上、ねずさんのブログより)

 清少納言は、こ~んな、おてんばなんです。面白いでせう?かういふ敎方をしたら、子供はどんどん知的好奇心を持ちます。


 古文の時間には、徒然草も習ひました。これもさはりだけ。このさはりのところが以下の通りです。懐かしいでせう?


つれづれなるまゝに、
日ぐらし硯(すずり)に向かひて、
心にうつりゆくよしなしごとを
そこはかとなく書き付くれば、
あやしうこそ物狂ほしけれ。

 今日の大和言葉は「そこはかとなく」です。

  「そこはか」とは、語源が「そこは彼(か)」ださうです。きつちりと「そこだ」と云へるほど明らかな樣子をさします。逆にはつきりとしない樣子のことを「そこはかとなく」と云ひます。

 「秋の氣配がそこはかとなく漂つてくるけふこの頃です」なんて、手紙に書くと格調が髙いですね。

 我が日本語は美しい 

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このページは、宝徳 健が2015年12月26日 07:02に書いたブログ記事です。

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