乃東枯(皇紀弐千六百七十四年六月二十日)

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 明日から二十四節季(にじゅうしせっき)の夏至ですね。早いものです。一年で最も昼が長く、夜が短い日が夏至です。

 夏みかんがおいしくなります。
 母がよく作ってくれた夏ミカンジュースを思ひ出します。夏ミカンの實の皮をむいて、コップに入れます。それを、スプーンで、一つひとつ潰していきます。潰し終はつたら、重曹を入れて砂糖を入れます。すると、シュワーーーーーーと夏ミカンジュースが出来上がります。なつかしいなあ。


 田植えも眞盛りですね。「早乙女」といふ言葉をご存知ですか?田植ゑをする若い女性のことを云ひます。私たちの先輩たちは、素敵な言葉を造りますね~。きつと、田植ゑをする若い女性は、若い男性の視線を一手に浴びたのでせう。

 さて、七十二候(しちじゅうにこう)では、二十八候 夏至 初候 乃東枯です。「なつかれくさかるる」と讀みます。夏枯草が枯れる頃です。

 乃東とは漢方薬に用いられる夏枯草の古名で、その正体はウツボグサ(靫草)です。紫色のきれいな花で、田んぼの畦や草地でよく見掛ける草です。この草は、 冬至の頃に芽を出して夏至の頃に、花穂が黒色化して枯れたように見えます。草木が生命活動を謳歌し、繁茂する時季に、この草だけが枯れたように見えること から乃東枯と呼ばれるようになりました。

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 姫百合もきれいに咲く時期です。

夏の野の 繁みに咲ける 姫百合の 知らへぬ戀は 苦しきものそ

 大伴坂上郎女(おおとものさかのうえのいらつめ)の歌です。大伴旅人の異母妹で、大伴家持の伯母でもあり、姑でもあります。

 あーーー、もうすぐ博多祇園山笠ですね~~~。博多の男たちの暑い夏が始まります。

春過ぎて 夏來にけらし たくさんの 命つかはれ 心も熱く


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このページは、宝徳 健が2015年6月20日 09:26に書いたブログ記事です。

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