大和言葉 參十七(皇紀弐千六百七十五年十二月十七日 弐)

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 「祖父と孫の命のリレー」は明日から書きます。締め切りが迫つた志事があるので、今日のブログはこの記事までです。

 私たちの子供のころ、舗装されてゐる道路は、幹線道路ぐらいでした。普通の道路は砂利道です。雨が降ると、水たまりができてぐちゃぐちゃです。でも、子供にとつては、そのぐちゃぐちゃも樂しいものでした。

 今の子はかはいさうですね~。ITばかりで、こんな樂しい遊びを知らない。

 冬になるとその水たまりに氷が張ります。
 その冬初めて張つた氷を「初氷」と云ひます。反對に春になる前の最期の氷を「終氷」と云ひます。「しまひこおり」と讀みます。學校に行くときに、パリパリ音を立てて踏みながら歩いたものです。

 手紙に書くときは、
「昨日、そぞろ歩きをしてゐると、公園の池に初氷が張つてゐました。いよいよ冬本番です。お風邪など召されないやうにおからだ、お厭いください」

となります。美しいですね。言霊(ことだま)の幸(さきは)ふ國です。

 さて、もうすぐ正月です。來客のたくさんある家もあるのでせう。

 今日の大和言葉は「ようこそお運(はこ)びくださいました」です。

 「おこしくださる」「いらっしゃる」でも、もちろん良いのですが、もうひとつ覺へませう。

 「お運び」とは、お客様が來てくださるだけではなく、それに費やした體力と時間にも目を向け、感謝する言葉です。まさに心からの歓迎です。

 手紙では、「ようこそのお運び、厚くお禮申し上げます」となります。

 言霊の幸ふ國 我が日本。本當に美しい國です。

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このページは、宝徳 健が2015年12月17日 05:09に書いたブログ記事です。

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