日本遙かなり(皇紀弍千六百七十六年二月二十六日)

| コメント(3) | トラックバック(0)
 昨日の梅田の事故はすごかったですね。おちおち街も歩けません。常に氣を配らないと。

 最近、ブログが書けなくてすみません。朝寢坊になつてしまひました(笑)。でも、これからは書きますね。やはり一日のリズムが違ふし、ブログを書いていると、「明日は何を書こうかなあ」といつも起きていることに敏感になり腦が活性化します。何にでも興味を持たないとプレゼンテーション腦力など強化できません。

 素晴らしい本が上梓されましたね。門田隆将著「日本遙かなり」です。
 イラン・イラク戰爭のとき、我が國は、イランに取り殘された邦人を救出することができませんでした。いや、救出する意志を持ちませんでした。法律がどうのこうの、自衞隊の海外派兵がどうのこうのといふ議論に終始し、イランに殘された日本人の命が議論されることはほとんどありませんでした。

 殘された同朋たちは、必死になつて脱出を試みます。續々と救援にやつてくる外國政府が派遣した救援機に乘ろうと試みます。でも、當然、自國民が優先です。そんなとき、日本人のために、救援機を飛ばしてくれた國があります。トルコです。

 エルトゥールル號事件は當然ご存知ですよね。百年も前に、我が日本に一般庶民が日本で救出したトルコ人のことを恩に感じて・・・。私たちの先輩たちはなんとすごいことでしょう。

 この本は、イラン・イラク戰爭でのテヘラン脱出(1985年 昭和六十年)、灣岸戰爭での「人間の盾」(1990年 平成二年)、イエメン内戰からの脱出(1994年 平成六年)、リビア動乱からの脱出(2011年 平成二十一年)といふ四つの大きな邦人救出のことが書かれてゐます。

 我が國は、海外で同朋が危險な目に逢つても、救出することができません。なのに、たかだかこの前の安保法制でもあんなに大騒ぎする馬鹿がたくさんゐます。

 いえ、救出しようとしません。十四歳の女の子が攫われても、助けに行こうとしないのですから。

 軍事力と云ふだけで眉をひそめる人がたくさんゐます。軍事力とは、戰爭をする道具ではありません。戰爭をさせない、自國民を護る貴重な資源です。

 この本を是非、お讀みください。そして、お考へください。涙なしには讀めない本です。門田隆将といふ人はすごい人です(他の著作も)。

日本、遙かなり エルトゥールルの「奇跡」と邦人救出の「迷走」


トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.soepark.jp/mot/mt/mt-tb.cgi/6225

コメント(3)

こんにちは。

トルコの協力によってイランから邦人が逃れた話と、エルトゥールル号事件はこの頃TVでも取り上げられるほど有名になってきましたね。

でも、確かに宝徳さんのおっしゃる通り、我が国が在外邦人を救出できない事については何も言わないんですよね~。美談として語るだけで。

たかだかこの前の安保法制でもあんなに大騒ぎする馬鹿がたくさんゐます。

本当の馬鹿ばかりでしたね。九条教信者なのか知りませんが理解できませんね。「護憲」やら「反戦争」やらを掲げて、やっていることは国会前での違法なデモもどき活動。護憲を謳いながら自らが法を犯しているにすら気づかないんでしょうか?
「解釈改憲反対」とか言ってますが、とっくに日本国憲法は現実と矛盾しないように解釈されて運用されています。もう呆れてものが言えません。

門田さんですか~。チェックします!素敵な書がたくさん出てきて、幸せですね。

 深田さん、コメント感謝します。自分の子供が人に攫われたら、どんな武器を持って行っても救いますよね。その気持ちがない我が國は、主権國家とはいえません。
 明治時代、アイヌの女性が露西亜人から凌辱されたとき、榎本武揚は、あの強大な露西亜を責め、攻め、樺太を奪っています。
 英國、パーマストン卿の「我こそはローマ演説」を今あの政治家や國民に知ってもらいたいものです。

 深田さん、そうだ。門田隆将は、素晴らしい本をたくさん出していますよ。「この命義に捧ぐ」「風にそよぐ墓標」「なぜ君は絶望と闘えたのか」「太平洋戦争最後の証言」「狼の牙を折れ」「死の淵をみた男」等々。マスコミが批判したりしているのを、実証検証し、正しいことを追求する姿には頭が下がります。司馬遼太郎なんかと全然違います。

コメントする

月別 アーカイブ

Powered by Movable Type 4.261

このブログ記事について

このページは、宝徳 健が2016年2月26日 06:15に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「讀者の皆様へ」です。

次のブログ記事は「救いの神(皇紀弍千六百七十六年二月二十九日)」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。