上司はピッチャーよりもキャッチャーに

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  この間ある業界のあるフォーラムに参加しました。とても参考になるフォーラムでした。私たちの仕事というものは、自分たちの方法で推し進めるため、新たな 情報をインプットしておかないと、どんどん我流に進んでいってしまい、クライアントに迷惑をかけてしまうことになります。また、教える職業であることから 教わる機会が減って、裸の王様にもなりやすい業種です。
 そのフォーラムの中で、コミュニケーションがテーマに挙げられていて、上司と部下のコミュニケーションで、参加者が「言う勇気よりも聞く度量」というと ても良い言葉を紹介してくれました。やらせるよ方(上司)とやる方(部下)が発生した際に「やらせる方」は「言う」ということはしますが、「聞く」という ことが下手になります。
  特に上司になればらるほど、この「聞く」は、「聴く」であるひつようがあります。この「聴く」は「十四(たくさんの)心に耳を傾ける」という字で構成されています。

 上司は、部下よりも実力があります(たいていの場合、これがそうでないときは悲惨です)。その上司が、自分の実力で相手に球を投げても、相手は受 け取ることができないケースが多くあります。そして、弱い玉を投げ返してきた部下を怒ります。このコミュニケーションでは、決して部下は育たないし、指示 命令でしか業務が遂行しますので、「言われたことはなんとなくやる」チームにはなりますが、「言われた以上にやる」活性化されたチームになりえません。

 上司の務めは、弱い玉を投げる部下をいかに勝たせるかです。つまり、優秀なキャッチャーになり弱いピッチャーでも勝たせることが強い組織作りには 大切です。上司やピッチャーよりもキャッチャーになりましょう。スタッフの時には非常に優秀で実績も確保している社員が上司になったとたん、実力を発揮し なくなるケースがよくあります。ずっと、ピッチャーをやっているケースです。ものすごい手腕でピッチャーをやり続けてもチームの実績を確保する人はいます が、その人が定年になったり、転勤になったりしたときは、そのチームはがたがたになります。

 相手を勝たせる。相手の中に自分を活かす。禅の言葉にもあります。

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このページは、宝徳 健が2006年3月 7日 12:02に書いたブログ記事です。

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