ゼロ以下 ④(皇紀弍千六百七十六年四月十三日 參)

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 消費税増税阻止の最大チャンスが生まれてきました。今、財務省で内部分裂が起きてゐます。大蔵省昭和54年入省組み三人が連續して次官にならうとしてゐます。木下(極惡人)→香川(良い人)→田中(あまり知らない)。です。官僚人事と云ふのは年次順に行われることが多いので、これは異常事態です。極惡人 木下がいまだに影響力を行使してゐます。このままでは、次の入社年次以降で、次官になれない期が發生します。といふことで、もめています。今、消費税増税阻止(むしろ減税)を打ちだしても財務省は對抗する力がないでせう。これがひとつめのチャンス。

 二つ目は、救世主 民主黨の岡田です。あのアホさ加減でどれだけ自民黨が救はれてゐるか。安全保障法案の時、もし、民主黨の党首が鳩山や小沢(誉めてゐるわけではありません)だつたら、自民黨内の安全保障法案反對派を、引きぬいて政權交代にもつていつたでせう。
 それを岡田は、そんな發想もなく、ただ反對(笑)。まさに、彼が今の我が國の救世主です(皮肉)。

 實は、(これも好き嫌いではなく)、我が國で近代政黨と呼べるのは、共産黨と公明黨(大阪維新の会も入るかな~)しかありません。近代政黨とは、「綱領」を實現するための組織を創り、そして、その綱領に賛同する人間を選擧で勝たせるものです。自民黨は、いつのころからか、自らこの近代政黨の道を捨て去りました。だから、實は崩すのはいとも簡單なのです。

 話を表題に戻します。債權の價格と金利の關係を整理しておきます。債權の金利と云ふのは、来年一万圓もらへる權利を今、いくらで賈うかといふことで決まります。來年一万圓もらへる權利が今、九千八百圓なら、一年間の金利は二百圓となります。もし、價格が九千九百圓に値上がりすれば、金利は百円となります。このやうに、債權の價格と金利は、二律背反の關係です。國債價格が上昇すればするおど、金利として受け取る金額は減ります。アベノミクスが始まつたとき、俗に云ふ識者たちは、國債價格が暴落すると云ひました。少しだけマクロ經濟を知つてゐれば、これがどれだけ暴論かはすぐにわかります。今は、國債金利が低下し続け、そして、國債は暴落どころか暴騰してゐます。

 現在日銀は、年間八十兆圓の國債賈ひオペを實施してゐます。一年間に發行される國債は、新發債と借換債をあはせて、143.5兆圓です(そのうち借換債が109.1兆圓)。

 もし、日銀が國債の大半を賈ひ占めると、それ以上賈へる國債がなくなつてしまひます。これが「量的緩和限界説」なるもです。

 そうなると、金融機關をはじめとした民間の國債を賈ふしかありません。利回りの良い國債を吐き出させるためには、償還價格よりも髙い金額で賈はざるを得ません。來年一万圓もらへる權利を、今、一万二百圓出して賈ふということになります。この状態がマイナス金利です。つづく

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このページは、宝徳 健が2016年4月13日 13:02に書いたブログ記事です。

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