設計主義(皇紀弍千六百七十六年四月二十一日)

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 世の中がどんどんおかしくなつてゐます。耳には心地よいが、本當は恐ろしいことに大衆はなびきがちです。

 例へば、官僚がよくやる設計主義です。
 自分たちのつたない經驗でしかないパラダイムで、自分たちの都合のよいやうに、人にやらせることを設計します。そして、その設計が彼等にとつてすべてに意を唱へたり、その設計に向かふ道と違ふ道を歩まうとしたら、それを惡と斷じます。消費税増税などはよい例ですし、作る必要がなかつた成田空港などもさうです。

 共産主義者もこれをよくやります。當然左翼も。

 自由な發想が消えてしまひます。

 コンプライアンスもさうですね。あれは愚民化政策です。法律を守るなと云つてゐるのではありません。「法律さえ守つてゐれば、お前たち愚民は、いらんことを考へなくてよい」といふのがコンプライアンスの本當の意味です。

 「法律は守らなければらなないんだ!」と、言わなくてもよいことを、わざわざ云ふことでいかにも正義を振りかざし、そして、そして、愚民化といふ枠に大衆をはめこんでいきます。自分たちのパラダイムを推進しやすくするために。

 そこには、戦略發想はなく、特殊性戦術が先に遂行されます。世の中がおかしくなります。

 大東亞戰爭開戰當時、我が帝國陸海軍は世界最強でした。でも、近衛文麿や山本五十六といふ愚かな指導者の設計主義で、國を潰してしまひました。設計主義がいかに恐ろしいかお分かりだと思ひます。

 會社も大きくなるにしたがって、この設計主義がはびこります。自分の經驗値だけから、方向性を決め、そしてその枠の中に部下や關係者をはめこもうとします。社員が育たなくなります。「何が正しいか」よりも「誰が正しいか」が優先される会社になります。

 仕事とは理念やミッションを價値とし、それを目指して組織も人も成長していくことです。そのミッションといふ絶對値と自分を照らし合はせ、不足してゐる部分を鍛えに鍛え成長していく人間を作つていくことが組織です。「誰が正しいかではなく、何が正しいか」です。

 織物をするときに、まずは縦絲(經)を通します。そして、模様や色が出て來る横絲を通していきます。縦絲が通つてゐないと、横絲は通せないのです。經營も同じです。「經(たて)」を「営む」です。それぞれの組織における、絶對的な價値觀である經をどう据えるか。そして、どんなに苦しくてもそれに挑戰していく會社と社員づくりです。

 その經がその組織における「何が正しいか」です。

 我が國の企業にはかつて、どの會社にもこの「經」がしつかりとありました。それがどんどん薄れてきます。だから、儲からなくなるし、不祥事も起きます。人事考課なども本來は、人の成長を引きだすものですが、査定レベルで終わつてゐる會社の何と多いことか。

 今、我が國に最大のチャンスが生まれやうとしてゐます。アベノミクスで、財特會計に30兆円弱の餘裕資金が生まれてゐます。マイナス金利政策により、政府の借金が解消する可能性が生まれました。
財務省が人事問題で亂れに亂れてゐます。安倍さんの決斷しだいでは、世界で獨り勝ち出來る環境が整備されつつあります。

 消費税は減税です。その財源は、前述した財特會計の餘資金と、マイナス金利から生じる毎年2兆円程度の政府収入です。そして、東北地方と熊本は、消費税は免罪します。復興は一氣に進みます。

 GDP600兆圓など、簡單に達成できるでせう。

 エネルギーはメタンハイドレードと水素(それまでの原發の活用)。レアメタルは小笠原にふんだんにあります。技術開發はおてのもの。

 軍事費を少なくとも十五兆圓ぐらいに髙め、その幸せを踏みにじらうとする國に對抗します。

 まあ、私のこんな發想は、設計主義者からしたら危險きはまりないものでせう。

 設計主義者がはびこる世の中になつてきました。世界最強の帝國陸海軍を有しながらなぜ、大東亞戰爭に敗けたかを思ひ出してください。官僚の設計主義者が國をリードしたからです。また同じ轍を踏むのですか?

 設計主義者たちの跳梁跋扈を許さないためにも、私たちは、賢い臣民になる必要があります。

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このページは、宝徳 健が2016年4月21日 15:21に書いたブログ記事です。

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