眞珠星(皇紀弐千六百七十六年六月一日)

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 今日から水無月(みなづき)ですね。

 水が無くなる月ではありませんよ(笑)。神無月と同じで「無」は「の」です。つまり水の月。田に水が張られる月です。

 それと水無月と云ふお菓子もあります。あれおいしいですよね~。昔は、氷が貴重品だつたので、氷菓子にみたてて作られました。

 日本には七十二の季節があります。七十二候(しちじゅうにこう)と云ひます。この豐な自然に育まれ我が國は、發展してきました。情緒豐かに。

 星の名前も情緒たつぷり。この時期に、南の夜空には、白く明るい星がよく見えます。乙女座の一等星 スピカです。
 我が日本語では「眞珠星(しんじゅぼし)」です。上手ですね~。名前の付け方が。私たちの先輩はなんと言葉創りが上手なんでせう。

 スピカの清楚な輝きにぴつたりの名前です。

 眞珠星の上に輝く赤みを帯びた星は「麦星(むぎぼし)」です。


 あちらの言葉では、アルクトゥスルです。牛飼座です。

 麦の収穫時期に天頂に輝くのでかう呼ばれます。春から見え始めるのでこの二つは「春の夫婦星」と名付けられてゐます。

 いいですね~。

麦星と 眞珠星とが 手をつなぎ 天頂世界で デートにいそしむ

 今は、あまり星が見えなくなりましたが、子供の頃は、都市部でも、星が満天の空を満たしてゐました。晴れた日などまるで今にも降りださんばかりに。私たちは科学技術と引き換えに何を失つたんでせうね。

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このページは、宝徳 健が2016年6月 1日 09:20に書いたブログ記事です。

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