源氏物語 13(皇紀弐千六百七十六年七月四日 弐)

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 第三帖 空蟬に入つてゐます。實際の源氏物語では、この女性に空蟬といふ名前がつくのは、もつと後なのですが、それはそれとして讀みやすさを優先します。

 光源氏が空蟬と一夜をともにしたところまででした。でも、それ以後、關係が進展しないことに光源氏はいらだちます。

 空蟬の弟に、「なんでこんな、嫌われんねん。こんなん初めてや。情けないわ。生きるのが嫌になるわ」と訴へます。弟まで涙にさそはれるやうになりました。

 暗い所で抱き合つたので、光源氏は、空蟬の顔もはつきりとわかりません。

 一方の空蟬も、「ああ、つらいわ~。もう、これつきり逢へないのかしら」と忘れやうにも忘れられず、もやもやと氣が晴れません。斷つておきながら後ろ髪をひかれてしまひます。

 光源氏はついに決心をします。小君となつた空蟬の弟に、「このままじゃ、氣がすまへんねん。なんとか会へるように考へてくれ」と云ひます。

 小君としても、主である光源氏の思ひをなんとかかなへてあげたい。そんなときにチャンスが巡つてきました。紀伊守(空蟬の義理の息子)が任地に下つて不在となり、留守宅では女たちが寛いているみたいなのです。

小「ご主人様、今夜がチャンスです」
光「うむ」

 さあさあ、どうなるのでせうか。

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このページは、宝徳 健が2016年7月 4日 12:21に書いたブログ記事です。

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