短夜(皇紀弐千六百七十六年七月四日 參)

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 今日のブログはこれでおしまい。あ~、書きたいことがたくさんあるのに~。

 季節の素敵な言葉を紹介していま。今日は「短夜」です。「みじかよ」と讀みます。

 もう、夏至はとうに過ぎましたが、まだまだ、夜は短いですね。それにしてもまだ七月四日だといふのにこの暑さはなんでせう。でも、暑いとか寒いとか言つては天に文句を云ふやうなものだから駄目ですね。「天の氣まぐれ」なんだから。

 私は高校時代を博多で過ごしました。全國大會を目指してゐました。でも、私たちは、誰にも本格的にテニスを敎へてもらつたことがないのです。自己流でした。だから、練習時間はとても貴重でした。「東京よりはくさ、博多のほうが日没が一時間以上違うつちゃけん、俺らのはうが、有利ばい」といふ理屈にもならない根性だけの練習を續けました。
 今頃はまさにさうですね。歳時記では、春は「日永(ひなが)」、夏は「短夜」、秋は「夜長」、冬は「短日(たんじつ)」と言ひ分けられます。夜が短いといふよりも、昼が長いですよね(笑)

 あ~、懐かしいなあ。今より、必死でもがきながら生きていた高校時代が。勉強も戀もせず、部活ひとすじ。

 行きたくて行きたくてしかたがなかつたインターハイ。だからどんな苦しいことにも耐えることができたのですね。

 どんなに練習が苦しくても、試合で負けるあの苦しさと悲しさに比べたら、練習の苦しさなんてなんてことはありませんでした。試合で勝てるなら、もつともつと苦しくなれと心の中で叫んでゐました。もし、インターハイ予選で負けてしまつたら、次の日からどうやつて生きていくかといふイメージが持てませんでした。短夜の中で。

 もう一度あの情熱を取り戻します。

※當時は、高校の全國大會をインターハイと呼んでゐました。

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このページは、宝徳 健が2016年7月 4日 12:33に書いたブログ記事です。

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