フランス革命と保守(皇紀弍千六百七十六年五月七日 參)

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 名著「フランス大革命に抗して シャトーブリアンとロマン主義 伊東冬美著」の參考に、多くのフランス人が今でも死ぬほど後悔してゐるフランス革命の愚かさを解説してゐます。と同時に、保守とは何かを探りませう。保守とは

國體を破壊する狂氣に對抗する存在

です。

 ルイ十六世が、暗愚な王だつたといふ説があります。あの、嘘漫画「ベルサイユのばら」でもさう描かれてゐます。


 もしさうであれば、ルイ十六世はとつくに亡命をしてゐました。チャンスはいくらでもありました。國民議會g、名稱を憲法制定國民議會と改めた日(1789年7月9日)、絶對王制が存亡の縁に立たされた日でもあります。その時は、王の弟たちが亡命を促してゐます。

 ルイ十六世は斷固拒否しています。自分が亡命すれば、立憲君主制が成立してしまふため、つまり、國體を護るために命を賭して亡命を拒否したのでした。

 ルイ十六世は、絶對王制維持のために樣々な譲歩をしました。革命側がその譲歩を受け容れ、革命を終はらせることを期待したのでした。

 それに暗愚な王で、アメリカ獨立戰爭を勝ち抜ける譯がありません。あの巨大國家イギリスを相手にして。

 さあ、狂人ロベスピエールが登場します。

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このページは、宝徳 健が2016年5月 7日 12:26に書いたブログ記事です。

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