村雨(皇紀弐千六百七十六年八月二十七日)

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 季節の素敵な言葉を紹介してゐます。今日は「村雨」です。「むらさめ」と呼びます。

 激しくなつたり、弱くなつたりして降る俄雨(にはかあめ)のことです。
 にはかに群がつて降る雨ですから、「群雨」のはうがいいのかなあ。

 でも、萬葉集にも「村雨」 の歌が出てゐます。

庭草(にはくさ)に 村雨降りて こほろぎの 鳴く聲(こゑ)聞けば、秋づきにけり

 秋の訪れを感じる氣持ちの良い歌ですね。

 雨に濡れる村々の情景が目に浮かびます。

 實は、群がるの「群」は、「村」とご同語源なのです。人集まつて村になるのですものね。

「村雨が通り過ぎて、少ししのぎやすくなりました。そろそろ夏の疲れが出る頃です。おからだお厭いください」なんて、手紙に書くと素敵ですね。

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このページは、宝徳 健が2016年8月27日 08:25に書いたブログ記事です。

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