源氏物語 36(皇紀弐千六百七十六年十一月五日 參)

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 光源氏がくどきにくどいてつひに登場した女性・・・。胴長で顔は青く、とりわけみつともないのは鼻、普賢菩の乘る象の鼻みたいです。長く伸びて垂れ、先端が赤い。顔もひどく長い。体は骨張つて、肩のあたりは痛さうなほどゴツゴツしてゐます。着ているものもセンスなし。ただ顔の形は美しく、とりわけ髪は黑々として長く、床に広がり溢れてゐます。

 わ・わたしがこんなひどい表現をしてゐるのではないですからね(汗)。紫式部です。
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 光源氏は狼狽して、歌を贈つて立ち去ります。

 氣の毒だなあ。と、色戀とは別に、プレゼントをします姫君から手紙は返つてきますが、紙も筆遣いも、雅びとは言い難い。そへられた和歌に首をかしげてゐると、衣装箱が差し出され、中身は「元旦のご装束に」といふことですが・・・。

 「これを私に着ろといふのか」。歌までがはしたない。

 このとき光源氏が詠んだ和歌がこれです(相手に贈ってはいない)。

なつかしき 色ともなしに 何にこの すゑつむ花を 袖にふれけむ

 「なつかしひ色でもないのに、なんでこの花に袖を触れてしまつたのか。あの赤い鼻がいまいましい」

 だからこの姫君の名前が、源氏物語では、末摘花と呼ばれてゐます。

 世の女性からすれば、「冗談ぢやあないわよ」でせうが、光源氏のすごいところは、末摘花を見捨てなかつたことです。これは後日。

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このページは、宝徳 健が2016年11月 5日 07:38に書いたブログ記事です。

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