詠雪の才(皇紀弐千六百七十六年十二月四日 弐)

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 季節の素敵な言葉を紹介してゐます。

 支那といふのは、クルクル王朝が變張ります。五胡十六國の東晋の話しです。五胡十六国といふのは、魏による華北統一までに入り乱れてゐた支那大陸のことです。四世紀から五世紀初めでせうか。東晋とはその中の一つの國です。

 東晋に、謝道蘊(しゃどうおん)といふ、たまらなく面白い女性がゐました。もし、興味がある方は、この本を讀んでください。











 あまり知られてゐないので、この本とても安く手に入ります。
 謝道蘊をここで語ると長くなるので、興味がある方は、本をお讀みください。まあ、たいした女性です。なので、才氣ある女性といへば謝道蘊とも呼ばれてゐました。最近の我が國では、あまりかういふことは受けないですものね(笑)。

 その謝道蘊が、急に降り出した雪を、即座に、風に舞い立つ柳絮にたとへました。
柳絮とは「綿毛を持ったやなぎの種子が綿のように飛び散るさま」と云ひます。日本ではあまり觀られませんが、支那では、春の風物詩のやうです。

 あまりの見事さから、才氣ある女性のことを「詠雪の才:えいせつのさい」と云ふやうになりました。

 支那はよいこともたくさんあるのですが、支那人は、きれいなもの、よいもの、よい人を汚さうとする癖があります。もつたいないですね。

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このページは、宝徳 健が2016年12月 4日 07:50に書いたブログ記事です。

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