源氏物語 56(皇紀弐千六百七十七年四月二十五日 參)

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 さて、葵の上に子供(光源氏の子)が生まれました。生霊になつて葵の上に憑りついた 六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)は不快なままです。

 光源氏は、「御息所には氣の毒だったなあ」とは思ひますが、「あなた、この前、生霊になりましたか」なんて聞くわけにもいきません。無難に手紙だけだしておきました。

 左大臣家では、生まれた子がかはいくてしかたがありません。

 美しく 東宮にも似てゐます。それはさうでせう。

 東宮は、藤壺と光源氏の子なのですから。當然です。誰も知らない二人だけの秘密。

 光源氏は、子を産んだ、葵の上がいとおしくなりました。以前より繁く、やさしく枕邊に來てはなしかけ、藥の世話までします。もちろん夜遊びはなし。

 でも、産後の肥立ちが惡く 葵の上の容態は急變します。

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このページは、宝徳 健が2017年4月25日 12:39に書いたブログ記事です。

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