この店の惡いところを7つ言え(皇紀弐千六百七十六年十二月二十四日 弐)

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 あ~!!!!!いい案が浮かばん!!!!

 クライアントの社長のリクエストに応えやうとしてゐますが!あ~、イライラする。かういふときは、少し休憩。もーーーーー! 思考する仕事はしんどいわい!!!!

 てなことを考へてゐたら、サラリーマン新入社員時代のことが蘇つてきました。
 私たちのころの會社は、理不尽だらけ(笑)。でも、それが今思ひだすと結構樂しい。

 大きな紙袋二つに、ポリ袋を一杯入れられて。「全部賣れるまで歸つてくるな」。集金で1円でも少ないと、事務所に入れてくれない。精魂込めて描いた(ほんまかいな:笑)、営業日誌を先輩に見せたら見もせずに、赤い×を何個も書かれる(最後は破られた)。なんてのは序の口でした(これ以上は言へない)。

 先輩と、あるお客様のお店に行つたときのことです。本當に入社してすぐのことでした。先輩が云ひました。「寳德、この店の惡い所を7つ以上擧げろ」。「えっ?」「いいから早くしろ」

 探しました。「えっとですね、これとこれと・・・・・・・」

 「わかつた、それを、今から店長に言つてこい」「えっ???!!!」「いいか早く言ってこい・・・」
「でも」「でももくそのあるか!」

 もちろん、初めて行く店です。店長にも初對面です。

 「こんにちは、初めまして。私、出光興産の寳德と申します。今から、貴店の改善點を7つ申し上げます」
「はあ~~~、もう一度言ってみろ」
「あのですね、これから・・・・」
「こつちは、油屋を何十年とやつてゐるんだ。ポッと出の新入社員に口を挟まれるいわれはねえ」

 先輩は、向こうでにやにやしてゐます。その店長とは仲良くなつてからもお酒を飲んだら、この話で盛り上がります。

 今では、絶對にこんな教育はできませんよね。パワハラになります。弱い弱い人間を育ててゐる現代。情けない。

 この先輩には、本當に理不尽に鍛えてもらひました。でも、とても困つてゐるときは、黙つて助けてくれましたし、私が轉勤するときには、ワンワン泣いてくれました。

 不合理・不都合・鬱陶しさ・不条理が人を鍛へます。今の教育では強い男は育ちません。鳴くような思ひをして初めて男です。でないと、女子供を護れない。

 さてと、不条理な社長のリクエストにこたえるか。 

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このページは、宝徳 健が2016年12月24日 07:29に書いたブログ記事です。

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