命の手紙 26(皇紀弐千六百七十七年五月二十三日 五)

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 これを書いたら▲21です。

 今年九十歳になる父が、自分の人生を振り返つてゐます。子供の私でも知らないことばかり。それに面白い。金亨貞さんとの手紙のやり取りです。金さんは、台風を颱風と書いていらっしゃる。すごいですね。注記は父です。
―ソウル発―
 拝復 連日34~5度ですが、南の済州島付近から颱風の便りがあり、今は風が涼しいのですが、進路によっては颱風による被害が心配です。

 送ってくださったブルーベリージャム 昨日受け取りました。珍しいジャムをいただきまして誠に有難く思っています。パンにつけて食べたところ本當においしいですね。

 1988年のソウルオリンピックのメイングランドは完成間近です。地下鉄の路線整備も成り、市街地も面目を一新しつつあります。

 ハングク(韓国)の人口は4千百万人。ソウルは8百万人。

 奥様にもなにとぞよろしく申し上げてください。

 アンニョンヒ カシプシオ
 キム ヒュン ジュン

【注記】
1988年のソウルオリンピックは88(パパ)オリンピックと言われた。日本は東京オリンピックの後、ゴールデンシックスティ(黄金の60年代)を呼ばれたほどの経済斉成長期を迎え、以後、高度経済成長を續けて今日に至っている。韓国もそうなる。頑張れと励ました。

また、彼の心臓手術の滞日は88日。日本では「8は末広がり」と縁起がいいのだ。その数字が二つも並んでいると励ます。

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このページは、宝徳 健が2017年5月23日 04:12に書いたブログ記事です。

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