超譯 統帥参考 2(皇紀弐千六百七十七年五月四日 八)

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 昨日、四書五經の中でも、詩經と並んで素晴らしい易經を少し紹介しました。易経の中で乾為天(けんいてん)といふ卦があります。リーダーシップの在り方を示した龍の物語です。

 潜龍→見龍→君子終日乾々す→躍龍→飛龍と成長していきます。どの段階もとても大切です。この段階を一つずつ踏んでいかないととんでもないことになります。きちんとしてゐないと、飛龍の段階で、おごり高ぶり、亢龍となって、奈落の底に落ちてしまひます。私は、獨立當初は、ものすごく快調でした。信じられないぐらい収入もありました。なので、調子に乗つて、潜龍をせずに、一氣に飛龍→亢龍です😢。

 どんな時にも潜龍時代の確乎不抜の志を忘れない。「我未だ潜龍なり」の氣持ちが何より大切です。さあ、統帥綱領・統帥參考・Mett-t・・・。確乎不抜の志の段階に早くもっていかないと。

 つづきです。
 一般に一群の將となり、一社の長となるやうな人物の個人的な能力に大差はないやうに思はれます。いかなる運転の名人でも、一人で二台の自動車を運轉はできません。

 魅力ある力を發揮するトップは統率力にすぐれてゐます。

 統率力とは、統御指揮よりなり、統御とは集團内の各個人に、全能力を發揮して指揮されようとする氣持ちを起こさせる心理的工作であり、指揮とは、統御によって沸き立たせ、掌握したエネルギーを総合して集團全體の目標に、適時、集中指向し、促進して、効果的に活用する技術工作です。

 千人の人間にもう1割の力を發揮させ、現有勢力のまま百人分の力を増していくことができるのが統御です。

 指揮面では、まず状況判斷「脳力(能力ではない:これは私の造語です)」です。非常な苦境に陥った人間の目にはピンチとチャンスはなじ姿に映ります。したがって、同じ状況でお、名將はこれをチャンスとみ、凡將はこれをピンチとみます。せっかくの好機を危機と錯覺するやうな將帥に率いられては事業は成功するはずがありません。

(參考)
☆マキャベリの言葉
・君主自身は何の変わりもなく運命に任せきっているのに今日栄えている者が明日滅びるようなことがよく起きるのはなぜだろう?
 それは運命が変わるからである。運命に任せている者は、運命と盛衰をともにんする。運営を無視して全然自身を変えない者は、ある時は栄え、ある時は滅びる。運命の変転と自分のやり方の調和に成功した者だけが、いつも幸福でおれることになる。

・運命には勝てないといわれているが、運命が支配できるのは人間の半分だけで、あとの半分は、運命もわれわれ自身のしっはいに任せている。

・運命は河である。怒りだすと手に負えないが、堤防やダムによってその猛威をそらすことはできる。

・運命は女神である。彼女を征服するには、叩いたり、突飛ばしたりする必要がある。

・運営は女性に以て若者の友である。無分別で、荒々しく、大胆なところに魅力を感じる

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このページは、宝徳 健が2017年5月 4日 05:19に書いたブログ記事です。

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