源氏物語 60(皇紀弐千六百七十七年五月十二日 參)

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 これを書いたら▲42です。

 「なんと藤壺に似てゐることか」

 こととき、光源氏二十二歳、若紫十四歳です。今なら、児童福祉法違反でお縄です。

 ある夜、光源氏と若紫(紫の上)に何か決定的な誘いが示されました。
 
 
 朝になり光源氏が立ち去つたあと、若紫は、起きてこようとしません。

あやなくも 隔てけるかか 夜を重ね さすがに馴れし よるの衣を

 枕元には光源氏が書き残した歌が・・・・。いくつもの夜を一緒に過ごし、夜の衣もすっかり慣れ親しんでゐるのに、なんで契りあへないのかなあ。

 つまり、若紫が拒絶したのですね。若紫にしてみれば、光源氏は父親のやうな存在です。その父親が求めてきたことにショックを受けます。「ああ、あんなにいやらしい人だったの?」です。

 光源氏は、子分に命じて、「亥の子持ち(いのこもち)」を、若紫に届けさせます。これは結婚の祝いとなる品です。若紫の周りの女房達が「ああ、いよいよなのね」とふるまえば、若紫も納得せざるを得ません。十四歳の女の子が(笑)。 外堀を埋めるといふ戦術です

 こんな状況なのに、六条御息所と朧月夜のことが氣にかかつてしかたがない光源氏です。なんちゅうやつや。でも、朧月夜は、帝の寵愛を受けるために、入内する女性ですよね・・・・・。 つづく

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このページは、宝徳 健が2017年5月12日 04:02に書いたブログ記事です。

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