どの本よりわかりやすい南総里見八犬伝 再16(皇紀弐千六百七十七年六月五日)

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 蟇六が猫を飼ったところからでした。


 蟇六(ひきろく)も亀篠(かめざさ)も浜路(はまじ)もこの猫をとても可愛がりました。でも、いろんないきさつはあったにせよ、結果的にまた、予四郎にかみ殺されてしまいます。

 蟇六はもうがまんなりません。坊主にくけりゃ袈裟までにくい。番作をののしります。「あの番作のやつめ、何でこんなにまでして俺をバカにする。あいつ姉は俺の女房。おれば大塚家をついでいるだけでなく、俺は村長だぞ! あいつだけでなく、飼い犬までが主人にならって、うちのかわいい猫を殺して俺をバカにしおる。この怨みをはらさでおくべきか」

 こういう人ってよくいますよね。勝手にどこかでこちらを恨んでる。「何でこの人自分を恨んでるの?」って思うことありませんか? 始末に終えない性格の人です。プライドだけは高い人ですね。

 蟇六は予四郎を殺そうとします。それを隠れ聞いた百姓の糠助は、番作にその計画を報せます。さあ、予四郎のピンチ! つづく。

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このページは、宝徳 健が2017年6月 5日 04:31に書いたブログ記事です。

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