どの本よりわかりやすい南総里見八犬伝 再17(皇紀弐千六百七十七年六月六日)

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 蟇六(ひきろく)が番作の犬、予四郎を殺そうと作戦を練っていることを、それを隠れ聞いた百姓の糠助が番作に伝えたところまででした。
 なんで、こんな犬の話が出てくるの?って思っている人、たくさんいるでしょ~。まあ、見ていてください。

 信乃は、そんな親戚同士が争うことはないと、番作と糠助に、「伯父伯母の屋敷に近くに予四郎を連れて行って、わざと私たちがしつけをしているように殴れば、向こうも溜飲を下げるのではないでしょうか?」と言い、番作と糠助も了承しました。

 果たして、予四郎は、今まで大好きな人たちに殴られるものですから、頭が混乱してパニックになります。

 パニックになった予四郎は、なんと蟇六の家に飛び込んでしまったのです。

 息子が小さい時、夜、寝るときは、必ず(私が家にいるとき)、「お父さん、一緒に寝よう。何かお話して」とおねだりしてきました。今は、こっちが近づくと「うぜな~」と言いますが。そのとき、古事記とか、千夜一夜物語とか、いろんな話をしてあげました。そして、やばい場面になると、彼は必ず、「だめ~!」叫びます。興奮して、よけい眠れなくなってしまいます。もし、今の予四郎の場面を、彼の子供のころの寝物語で話していたら、このシーンで「だめ~!予四郎、そっちにいっちゃだめ~!」と叫んでいたでしょう。

 そう、蟇六の家に飛び込んだ予四郎は、蟇六とその家来に槍で突き刺されて、よろよろになってしまったのです。あ~あ、予四郎の運命やいかに。つづく。

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このページは、宝徳 健が2017年6月 6日 09:06に書いたブログ記事です。

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