親父つれづれ(皇紀弐千六百七十七年六月九日 四)

| コメント(0) | トラックバック(0)
 これを書いたら+4です。

 親父さんにはよく怒られました。「まつたくお前は乞食のお粥だ」とか。「なんですか、それ?」と聞くと、「ほうら、また。お前はすぐに聞く。考えろ!!!」「親父さんの智慧にはついていけませんよ」「では教へてやる。宝徳、乞食のお粥には米は入っているか」「入っていても、ほんの少しでせうね」「だつたら、何ばかりだ」「お湯・・・・、あそうか 湯ばかり→ゆうばかり→言うばかりですね!」「わかつたらさつさとやれ」。
 親父さんに云はせると、「乞食のお粥」は、「菜っ葉の肥やし」とも云ふさふです。「肥をかける」「かけごえだけ」ださうです(笑)。

 頼まれごとをしばらくやらずにゐると「まつたく、お前に頼んだら、生まれた赤子が歩き出すわい」。怒り方が面白いでせう。面白く怒られると、頭に残るから、すぐにやるんですよね~。

 親父さんと、ある宇佐美のスタンドに行きました。「宝徳 ロップ持って来い(俺は社員ではないつつうの)」「ロップ?」「お前は大學を出て、ロップもわからないのか紐だ」「ああ、ロープですね(大學は關係ないつて(笑))」

 何に使ふなかあと思つてゐました。ロープを自販機の足にかけます。私が左で親父右。

「いいか、1・2・3と聲をかけたら引っ張れ」「1・2・3 エイ」

 自販機が5cmぐらい前に出ます。だいたい、スタンドの自販機は、3台から4台置いてゐますから、その一つだけ前に出ます。「宝徳、店長呼んで來い」  店長が來ました。

 「誰が、面(つら)をそろえろと決めた。こうやるほうが變化があつて、目立つだらうが!わかつたか!」。

 次にそのスタンドに行きました。「なんで、この自販機だけ前に出てるんだ。宝徳、店長呼んで來い」

「(あんたが言ったんだろう)」 店長が來ました。「それは、前に社長が・・・・」「誰がいつまでも同じことをしてゐろと言つた。變化をつけろといつたんだ。時間が経つと變化が變化ではなくなる」「(なるほど)」

 親父さんは、実績の話なんか一切しません。それを聞くと「馬鹿か!過去の數字が變はるか!」「それよりも、數字があがる努力をするんだ」

 脱帽ですね。まだまだ書こうと思つたのですが、また次囘に。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.soepark.jp/mot/mt/mt-tb.cgi/6959

コメントする

月別 アーカイブ

Powered by Movable Type 4.261

このブログ記事について

このページは、宝徳 健が2017年6月 9日 11:55に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「どの本よりわかりやすい南総里見八犬伝 再20(皇紀弐千六百七十七年六月九日 參)」です。

次のブログ記事は「腐草爲蛍(皇紀弐千六百七十七年六月十日)」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。