戰國策 再22(皇紀弐千六百七十七年八月二十二日 五)

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 范雎(はんしょ)の秦の昭王に対する諫言は、まだまだ続きます。
   「王よ、遠国と結んで近隣を攻めるがよろしい。一寸の地を得ればその一寸が、一尺の 地を得ればその一尺が、確実に王の領土になります。この良策を捨てて遠国を攻めるなど、誤りもはなはだしい。それにこういう例もあるのです。かつて趙が五 百里四方もあった隣国の中山(ちゅうざん)を併呑した際、他の諸国の介入をいっさい許しませんでした。それというのも地の利を得ていたからこそできたので す。

 かの韓・魏は、中原に位置する国、まさに天下の要です。天下に覇を唱えようとするなら、まず韓・魏と結んで中原に進出し、楚と趙に圧力をかけるの です。趙が強ければ楚が、楚が強ければ趙が、秦になびきましょう。両国共になびけば、斉は必ず恐れて、鄭重に朝貢を請うてまいります。そうなれば、韓・魏 を滅ぼすのは難しいことではありません」

 さて、次回は、この 范雎の諫言に対して、秦の昭王が質問をします。

 今の、日本でいうと、中国に対しては力をつけてきたインドと遠交を結ぶ、ロシアに対しては、バルト各国やトルコ・欧州と結んで対峙する。または、 大英帝国グループと仲良くする。というような感じがいのでしょう。安倍前総理大臣が、病に倒れる前に、インドを訪問しています。これはとても大きな意 味がありました。あれほどの戦略性を備えた総理大臣が、野党のみならず、与党まで足を引っ張り、そして、国民、マスコミがこぞって打ち倒してしまいまし た。無知なものです。日本は、10年国家のあり方を遅らせました。しかたがありません。国民が選んだ道なのですから。

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このページは、宝徳 健が2017年8月22日 08:19に書いたブログ記事です。

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