戰國策 再33(皇紀弐千六百七十七年九月二十八日 五)

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  「呂不韋の先物買い」の続きです。秦の始皇帝の父(荘襄王:この当時は子楚)が趙に人質となっているとき、呂不韋が子楚を担ぎ出そうとします。続きです。呂不韋に別室で話を聞いた陽泉君は、姉の皇后にそれを話しました。
   納得した皇后は、趙と交渉して子楚を呼び戻そうとしましたが、趙王は応じません。呂不韋は出向いて、趙王を説得します。

「あの王子は、秦にとって大切な方です。生母はさほど勢力がありませんが、皇后・華陽婦人が引き取ってわが子にしたいお考えです。秦が、趙を滅ぼす つもりになれば、人質の一人ぐらいどうなろうとやりかねません。どのみち、人質においても無駄なことです。鄭重に送り返して太子に立ててやったらどうで しょうか。恩義に感じて、先方から和を請うてまいります。すでに秦王は高齢です。もし亡くなれば、王子をおさえておいても、秦とよしみを通じることはでき ません」

 趙王は、子楚を送り返しました。

 さあ、帰国した子楚はどうなるでしょうか?

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このページは、宝徳 健が2017年9月28日 08:53に書いたブログ記事です。

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