源氏物語71(皇紀弐千六百七十七年十月十二日)

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 明日は始発に乘るので今、明日の分のブログを書きます。

 光源氏が朧月夜のところに忍び込んでいつたとき、急に嵐が來て、心配した右大臣(朧月夜の父)がみにきました。そこには光源氏の男帯が落ちてゐました。

右「なんだこれは」
 奥を覗くと、男がゐます。右大臣はそれが光源氏であることがすぐにわかりました。 

 引きずり出して暴こうかとも思ひましたが、それも大人げない。その場を立ち去りました。

 朧月夜は、恥ずかしいやら困ったやら。死ぬほどつらくなりました。

 右大臣は、短氣で、思慮の浅い男なので、この出來事を、さっそく、弘徽殿大后に告げました。

 この女こそ、今の光源氏の一番の政敵です。朧月夜の姉でもあります。

 右大臣にしてみれば、以前、朧月夜を光源氏に世話しやうとしたときに、つれない返事をしたくせに、こっそりと手をつけられてしまひました。娘の將來を案じ、なんとか朧月夜を帝の後宮にいれたのにまたもこの始末。「私が信じたのが愚かだった」。と嘆きます。 つづく

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このページは、宝徳 健が2017年10月11日 21:56に書いたブログ記事です。

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