どの本よりわかりやすい南総里見八犬伝 再60(皇紀弐千六百七十七年十月十四日 弐)

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  信乃と小文吾が捕えようとした間者は、伏姫ゆかりの、伏姫が生んだ八つの玉を捜しているヽ大法師とその従者でした。 


義:犬川荘助(いぬかわそうすけ) 大塚村で蟇六・亀篠夫婦に雇われていた額蔵


忠:犬山道節(いぬやまどうせつ) 浜路の兄。不思議な行者。
信:犬飼現八(いぬかいげんぱち) 大塚村の信乃の隣に住んでいた糠助の子供。古河で、信乃と対決して一緒に行徳に流れていった。
孝:犬塚信乃(いぬづかしの) 大塚村の番作の子供 浜路の許婚
悌:犬田小文吾(いぬたのこぶんご) 行徳の旅籠屋の息子
 ヽ大法師が「待て待て」と信乃と小文吾を制して、事情を話しました。そして、話を一部始終聞いて自分たちの求めていたことがここにあることを喜びました。信乃と小文吾も事情をよく理解しました。

 ヽ大法師が、死んだ小文吾の妹、ぬいの子を抱きかかえました。するとあら不思議、子供はたちまち生き返って、わーん、わーんと泣き出すではありませんか。この子は、生まれてきてから左の拳が開かない身体障害者だったのですが、それがなんと、開いて、中から「仁」の玉が出てくるではありませんか。また、おなかを見ると、牡丹の痣があります。

 小文吾が、息も絶え絶えのぬいに言いました。「ぬい、この子は八犬士だ"! お前は八犬士を産んだんだ。でかしたぞ」

 ぬいは、「それはよかった」と言って、息が絶えました。

 姑に名前を聞くと、この子の名前は「犬江 親兵衛(いぬえしんべえ)」というではありませんか。

 さて、仁が揃いました。

仁:犬江親兵衛(いぬえしんべえ) 犬田小文吾の妹ぬいの子供
義:犬川荘助(いぬかわそうすけ) 大塚村で蟇六・亀篠夫婦に雇われていた額蔵


忠:犬山道節(いぬやまどうせつ) 浜路の兄。不思議な行者。
信:犬飼現八(いぬかい現ぱち) 大塚村の信乃の隣に住んでいた糠助の子供。古河で、信乃と対決して一緒に行徳に流れていった。いずれ犬飼現八(いぬかいげんぱち)となる。
孝:犬塚信乃(いぬづかしの) 大塚村の番作の子供 浜路の許婚
悌:犬田小文吾(いぬたのこぶんご) 行徳の旅籠屋の息子

 あっと、ふたり~、あっと、ふたり~、つづく。

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このページは、宝徳 健が2017年10月14日 16:01に書いたブログ記事です。

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