福岡髙校テニス部日誌 S(皇紀弐千六百七十七年九月二十七日)

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 今囘は、小田君です。

 ストロークボールとは、ストローク練習に耐えられるボールのことです。普段は4~8個ぐらいしかありませんが、この時期の福岡は、雨天が多く、練習量が少なくなるのでこんなにたくさんあります。

 クソボールとは、毛が抜けてまったボールです。ボレーの練習に使ひます。

 パンクボールとはもう使ひものにならなくなつたボールですが、私たちはスマッシュ練習に使つてゐました。

 とにかく金がないのです。学校から出る126千圓/年の予算に、一人1,000圓/月(当時の1,000圓は大金です)の部費が活動費です。あとは、OBに毎月手紙を書きまくつてカンパを求めてゐました。弱いチームであればカンパを求めても誰も應じてくれないと思ひますが、私たちは、インターハイに行くとOBにも斷言しました。お金だけではなく、OBがたくさん練習をつけに來てくれるやうになりました。

 インターハイ出場が決まつたとき、OBがアディダスの三本線のウェアを賈つてくれました。もう、うれしくてうれしくて天にも昇る氣持ちでした。それまでの私たちのウェアは、先輩たちが部室に遺していつた、カビだらけのものです。

 私が、第一囘西日本選抜(現全国選抜)で、選手宣誓をしたとき、その様子がTVに映りました。ボロボロのトレーナーを着てゐました。TVでそれを観た母がTVの前でつぶやいたそうです。「もっと早く宣誓をするのがわかつていたら、新しいのを賈つてあげたのに」。母親は自分の恥とも思ひながら(笑)。 私の家族は、誰一人、私がテニスをするのを観たことがありません。

 私は、それを何とも思つたことがないし、来られるとあとで鬱陶しいですしね(笑)。

 ロブの練習をしています。これはとても重要かつ高等テクニックです。

 振りまわしとは本當にきつい練習です。ボールの出し手が、コートの中の好きなところに球を出します。それを拾ひまくるといふ練習です。しんどいなかで、1球さぼつて拾はないと、次の球を拾ふことが出来なくなります。どんなに苦しくても、サボらないで拾いまくるのがコツです。今のプレーヤーはこんな不合理な練習はしないでしょうけど(笑)。
 2月3日(豆まき) 小田 晴れ

ボール
 ストロークボール 23ケ
 クソボール     47ケ
 パンクボール    15ケ

練習内容
 2年      ストローク、ロビング、柳川式振りまわし、ハーリースマッシュ
 1年      ストローク、振りまわし(ロブを追い掛け回した)
 トレーニング ランニング5周(うち2周インターバル)

欠席者
 2年  埜田さん
 1年  浅川、小山

感想
 今日は、ぼくとヤッコAが、1年からは欲求不満のはけぐちとして(森は、特にひどくボールを投げつけていた)、2年はおもしろがって(前田さんは、僕たちが部室に入った時からず~~~と変な笑いをしていた)、しかし、さすがに豆はおしかったらしい。あまり候時間なげつけられななった。この分じゃ、3月3日のひな祭り、4月1日エイプリルフール(?)、5月5日 鯉のぼりを上げ・・・・・

 ず~~と、テニス部完全行事征服が行われるだろう。

 and、ロブをおいかけまわした。これはキツさと、ともに、神経を使う。振りまわしは、来たボールすべてひろう、but、あれは、どのボールをひらいにいくかを考えねばならない。頭が混乱してくる。錯乱状態に陥り、森は全ておいかけていたようだ。かわいそうなのは、藤、寺田、弥永。ひさしぶりの振りまわし、みんな死にそうな顔をして、地獄に見えるコート内をただひたすらボールを追いかけていた。

 by the way 期末まであと1か月。森たちが「1年3学期末定期考査完全無欠点か完全征服、1か月前修得題計画」をたてたそうだ。ぼくもやらねばと思うが、1週間前にならんと、その気になれん。but みんなガンバロー おしまい

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このページは、宝徳 健が2017年9月27日 07:45に書いたブログ記事です。

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