ジェーンと綾子(皇紀弐千六百七十八年一月二日 弐)

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 産經新聞の平成二十九年十二月二十七日 野生チンパンジー研究者のジェーン・グドールさんと曽野綾子さんの記事についてです。つづきです。

 まずジェーンさん。人間に似てゐるチンパンジーの特性でショックを受けたことがあります。
 それは暴力と残虐性です。チンパンジーは原始的な戰爭のやうなこともするさうです。なわばりをパトロールしてゐるチンパンジーの雄たちは、別の群れの個体を見つけると追いかけて殺すさうです。本格的な同主殺しをする例外的な動物が人以外にもいたのです。

 進化の隣人と云はれる人とチンパンジーは、共通祖先をもってゐて、ゲノムの塩基配列の差もごくわずかです。両種の分岐は五百萬年前と云はれてゐます。これはそれ以前は、人とチンパンジーは同じ動物だったことを意味します。となると人の残虐な暴力性は、チンパンジーのそれと同根のもののやうです。

 さて、ここに、「ボノボ」といふ別種が登場します。これがまた話を面白くします。この話つづく。

 次は、ペルーの元大統領 フジモリ氏のお話です。平成十二年秋の来日時のフジモリ氏はいつもと違う印象があり、祖國の情勢が穏やかではないといふのに「今囘は少し長くゐます」と仰ったところまででした。制服の武官もついていない状況。

 ある夜遅く、出先の曽野綾子さんに、フジモリ氏から「明日からあなたの家に行ってもいいですか?」と連絡が入ります。曽野さんが、政變亡命といふものを知った最初で最後の機會でした。

 もちろん、それは實現したのですが、その亡命が明らかになった日だけは、曽野さんは、フジモリ氏の有能な秘書役でした。SPと今後のことについて協議したり、マスコミ各社を相手に對應したりしました。

 「あんた誰?」。あるマスコミが曽野さんに浴びせた心ない言葉です。曽野さん曰はく「私はマスコミ各社の素顔をその時初めて見せてもらった」。もしhろん、丁寧なメディアもあったさうですが・・・。 この話をはり。

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このページは、宝徳 健が2018年1月 1日 18:45に書いたブログ記事です。

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