福岡髙校テニス部日誌　Ｓ（皇紀弐千六百七十八年三月四日　弐）

４月１日　（金）　はれ　安河内Ａ

　久しぶりに晴れたように感じた。というのは合宿に入った3月29日以降、小雨やけど雨ばっかり降ってまともな練習ができへんで、苦しい目に合った。雨さえ降らなかったらふりまわしとかいうのはなかったにちがいないと思った。とりあえず今日は晴れたことに感謝しよう。しかし、昨日の夜、宝徳さんに今日の天気はくもりのち雨なんか言ってしまったのには冷や汗をかいた。実際、今日は雨どころか雲ひとつ出ていなかった。すみません。

　とりあえず朝飯前のトレーニングを中止してコート整備をした。ぼくたち1班はすいだしをしたが。朝早いので水が冷たくてたまらなかった。

　練習は久しぶりに暑くなったせいかひきしまっていなかったようだが、みんなまじめだったと思う。内容は試合が多かった。

　朝から、今日はエイプリルフールだからだれかをだましてやろうと思っていたが、結局たいしたことは言えなかった。アホなことばかり考えていたせいか、風呂場に時計を忘れてまてしまった。浅ちんと取りに行ったが、浅ちんには悪かったと思う。

　また夜はいつものトランプをした。ナポレオンとかいうやあこしいのを覚えたが、ぼくはいつも連合軍とかいうほうで、何もしないうちに終わったという感じだった。まだ覚えたてだからしかたがないだろうと思いながらも負けたとわかったときはくやしかった。トランプは神経衰弱が一番面白い。変形七ならべも面白いが名前が気に食わん。神経衰弱は名前もいい。漢字で書くと何とも言えん。

　11時になって消灯。まっくら。今日は信二のふとんで寝る。だちんがおらんのがさみしいが、信二のとなりで寝ているのでいつでも行けると安心した。