源氏物語 再1(皇紀弐千六百七十八年参月四日 五)

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 ずいぶんとあいてしまひましたので、もう一度最初から書きますね。途中まで書いていたこのシリーズの「再」が終はつたら、またつづきを書きます。源氏物語は日本人なら知っておかなければならない教養のひとつです。

 何回目の挑戰でせうか(笑)。源氏物語は讀んだのですが、人にわかりやすく解説することがなかなか困難でした。このブログで何度か挑戰したのですが、斷念してゐます。さあ、やるぞ。切り口を變へて挑戰です(20160522)。

 まず、なぜ源氏物語が通讀できないか。それは、私の心の戀人 紫式部が天才だからです。彼女が今の世に生きていれば、私はすべてを投げ打って彼女に仕えます。彼氏にしてまらおうなんて、そんな大それた考へは持ちません。

 だいたい、千年前には、女性が小説を書くなど、歐州や支那では考へられません。そんなことをしたら、殺されてしまひました。

 なのに、我が國では、紫式部や清少納言が出ました。男女は區別はされてゐましたが、差別は、我が國ではありませんでした。それどころか女性のはうが強かつたのでは(笑)。

 源氏物語は、五十四巻からなつてゐます。その第一巻(源氏物語では第一帖)は、桐壺です。

 さあさあ、私の再度の源氏物語挑戰をとくとご覧あれ。
 桐壺とは、正式の名前ではありません。桐壺といふ部屋に住んでいたから、さう呼ばれました。

 源氏物語は、時の天皇が、桐壺といふ女御を溺愛したことから始まり、ます。

 なんとこの天皇も、桐壺を溺愛したから、桐壺帝と呼ばれてゐます。まあ、このことからも、男女差別など、我が國では、太古の昔からなかつたことがわかりますね。歐州や支那でこんなことができるわけがありません

 我が國では、女性を大切にしてきたから、とんでもない、女帝が出てきてゐません。則天武后や呂皇や西太后などが・・・。ブラッディ・マリーも。

 だつて、權力闘爭みたいな面倒くさいものは、不器用な男性にまかせておけばいいんですもの。

 おっと、話を戻します。

 ヒロインは桐壺。

 容姿端麗、教養ばっちり、性格も隱やか、ひたむき・・・。今の、日本女性と逆さまの良い女と思つてください。

 ただし、身分が低い。

 天皇には、まず、皇后がゐます。次に、中宮。この二つは同じぐらいの立場です。皇后がゐないケースもありました。

 次が女御(にょご)。そして、更衣(こうい)です。その下にもいろいろゐるのですが、天皇が相手にする女性たちではありません。

 桐壺は、更衣でした。身分が低かつたのです。天皇がちよつと手を付けるぐらいならいいのですが、ひたすら愛情を受けるには、かなり敷居が髙かつたのです。

 だから、宮中では、「なんであんな身分の低い女が・・・」と、嫉妬が渦巻きました。

 その桐壺が、なんとも云へないやうに美しい、光源氏を生んだのです。そこから源氏物語は始まります。

 さあ、何度目かの挑戰・・・。できるかなあ。

 それにしても、我が國 日本は素晴らしい。文學、美術・・・。世界一です。

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このページは、宝徳 健が2018年3月 4日 16:18に書いたブログ記事です。

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