源氏物語 再8(皇紀弐千六百七十八年三月二十四日 四)

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 サラリーマンで千葉支店に勤務してゐたときのことです。朝礼で、社員が交代でスピーチをします。ある朝、新入社員の女性が登場。「私は、光源氏が大好きです」から始まりました。「へ~、この子若いのに、源氏物語を讀んでゐるんだ。偉いな~」と聽きながら思ひました。ところが、次に、「光源氏の諸星くんがローラースケートで・・・・・・・・・」。普段テレビを觀ない私「・・・・・・・・・・(頭が錯乱状態)」でした。

 インターネットで檢索しても、歴史上のとても大切なキーワードが、なんかちゃらい、キャラクターの名前になつてゐたりすると、いや~な氣分になります。あさいな~(20160604)。

 第二帖 帚木(ははきぎ)を讀んでゐます。

 第一帖 桐壺の最後の方では、光源氏は十二歳でした。第二帖では、まう十七歳です。

 いいですね! 第一帖で覺へるのは、桐壺といふ名前です。あとから出て來る藤壺も。
 
 第二帖で覺へるのは、頭中將(とうのちゅうじょう)と空蟬(うつせみ)です。

 さて、光源氏と頭中將とあと二人の四人が雨夜の品定め(あまよのしなさだめ)をやります。
 最初は、光源氏と頭中將の間で、こんなやりとりがありました。

頭「戀文をみせてよ」
光「少しだけだぞ、あんまりよくないのもあるから」
頭「ふふふ」

 頭中將は、その數の多さに驚きながらも。
頭「ああ、これはあの女からだ。あ、これは、あの子だ」
光「それよりも、あなたの家にある珍しいものをみせてくれよ」
頭「我が家には、そんなものありませんよ」

 てなことをやつてゐるうちに、頭中將が、
「欠點のない女なんていないよね。このごろそれがやうやくわかつてきたよ」

とのたまひます。これが雨夜の品定めのスタートです。つづく。

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このページは、宝徳 健が2018年3月24日 02:47に書いたブログ記事です。

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