冬の養生法(皇紀弐千六百七十七年十二月二十六日 參)

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 なんだこの眠たさは。規則正しい生活を續けると夜になると段々眠くなる。当たり前や~!!! 

 「醫心方」といふ古代の健康法があります。天皇皇后両陛下も實践されてゐるとか。ものすごいボリュームの本なので、私たちが手に入れることはほぼ不可能だと思ひますが。古代から積み重ねられた智慧なのでせう。あっ「いしんぼう」と讀みます。

 私が持ってゐる「醫心方」の本は、いろいろな人が書いた何冊かの要約本です。その本に冬の養生法が書いてありました。冬の日に順應するには石や裸樹のやうに氣を内に収めるのが良いさうです。古代支那では、これを「養蔵の道」と云つたさうです。すなはち、志を深く内に秘めて熟成させ、德を己の中に備へるのんださうです。なるほど、易經の潜龍と一緒ですね。我、未だ潜龍なり。潜龍用ふるべからず。確乎としてそれ抜かざるは潜龍なり(確乎不抜の志)。

 いくつか具體的に書いてあるので、紹介しますね。
☆冬の日には語るのは良いが言つてはいけない
 自分からしゃべるのが「云ふ」、人に問はれて答へるのが「語る」です。「人に尋ねられたら自分の意見を述べなければならないが、聞かれもしないことを自分からあれこれしゃべるのは冬の養生には適さない」
 そして、人の質問に答へる場合は、鐘の音のやうに含蓄と餘韻のある話し方をする。口先で話すのではなく、聲は常に臍丹田から出すように心がける。返事をする時には、歩きながらしてはいけない。必ず立ち止まつてする。歩きながらだと氣がうしなはれる。特に冬の日の冷たい外氣に触れて歩くときは、口を開かないようにすべきだ。

☆寒さを感じる前に衣服をつけること。だが、うんと温かにしやうとしてはならない。

☆たいそう寒い日に、これをおかしてわざわざ出かけてはならない。

 うん、良い習慣ですね。心がけるやうにします

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このページは、宝徳 健が2017年12月25日 21:17に書いたブログ記事です。

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