おいおい日經さんよ(皇紀弐千六百七十八年一月十四日 四)

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一月八日の日經新聞朝刊。

「 【北京=原田逸策】中国人民銀行(中央銀行)が7日発表した2017年12月末の外貨準備は3兆1399億ドル(約350兆円)で、16年末より1294億ドル増えた。前年末を上回るのは14年以来3年ぶり。資本規制を強めたことで海外への資金流出が減り、人民元相場が安定。外貨準備のドルを売り元を買い支える為替介入を大きく減らせたからだ。為替市場は15~16年より安定した半面、元の市場化改革は後退している。」

 おかしいなあ。と思ひました。今、支那の外準が増加する要素がまったくないからです。バタバタしてゐて裏を取ることができないでいたら、産經新聞の田村さんが、昨日、こんな記事を。

中国の外貨準備、対外負債の推移

 「中国の外準の増加は外部からの外貨による借金で支えられているだけで、外準が増えることは中国経済の強さではなく、脆弱(ぜいじゃく)さを物語るのだ。

 まずはグラフを見よう。習政権発足後の外準、対外負債の推移を追っている。外準の減少が昨年初めに底を打ち、徐々に持ち直してきたのだが、トレンドは2014年後半以来、下向きが続いている。対照的に対外負債は増え続け、昨年9月時点で負債は外準の1・6倍以上に達する。

 1年前と比べた増減を見ると、外準は昨年12月にプラスに転じたものの、15年初めから昨年9月まではマイナス続きだ。負債のほうは16年末から急増し、その一部が外準に流用されている。負債は外国からの直接投資と外債発行や融資に分かれるが、昨年からは外債・融資が急増している。直接投資のほうは外資の撤退が相次いでおり、新規投資から撤退分を差し引いた「純」ベースは黒字を保っているものの急減している。

 外部からの投資と言っても、多くは中国や華僑系企業が香港経由でケイマン諸島などタックスヘイブン(租税回避地)に設立したペーパーカンパニーによるもので、逃げ足が速い。不動産バブル崩壊不安が生じると、途端に引き上げる。しかも、中国系企業は資本逃避の術を心得ているので、当局の規制の網の目をくぐり抜ける。

 そこで、習政権はルールに従う日米欧などの外資系企業に目を付け、さまざまな難癖や規則を持ち出し、あの手この手で外貨の対外送金に待ったをかける。

 他方で、中国人の海外旅行者はアリババなどのスマホ決裁を利用して、日本などでショッピングする。代金は中国国内の銀行口座から引き落とされて対外送金されるので、それも外貨流出要因だ。安心・安全で高品質の日本製品は共産党幹部とその家族も欲しいから、購入を規制しない。おかげで、東京や大阪の百貨店や家電量販店、レストランなどはほくほく顔で、スマホ決済を受け入れる店舗が急速に増えている。

 おまけに、トランプ米政権の大型減税や米金利上昇のあおりを受けて、中国からの資金流出圧力は高まる一方だ。思い余った習政権は今月からカードによる海外でのカネの引き出しを制限したようだが、中国人にとって対外送金の抜け道はいくらでもある。

 こうみると、習氏が日本に対し、アジアインフラ投資銀行(AIIB)や広域経済圏構想「一帯一路」への参加を懇願する理由がよくわかるだろう。中国は外部からの借金なしには、習氏の野望を前進させられない。

 人民元国際化は打開策だが、海外で元の自由市場が生まれると、中国本土の元管理相場が脅かされる。習氏の膨張主義は限界に直面している。日本は一帯一路など手助け無用だ。」

 なるほどね。要するに支那は金がないのです。讀者のみなさん、メディアの無知に騙されてはいけません。びつくりですよね。おいおい、日經。しつかりしろよ。經濟紙なんだらう!!!???

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このページは、宝徳 健が2018年1月14日 07:13に書いたブログ記事です。

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