つれづれなるままに(皇紀弐千六百七十八年二月十三日)

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 この記事から明日のルーティンです。

 支那の兵法の得意技に「離間の計 りかんのけい」があります。謀略やスパイや金を使って君臣や民意を分斷してしまふやり方です。

 有名なのが漢の陳平の離間の計です。

 秦滅亡後、項羽と劉邦は天下の覇権を爭ひました。最後は劉邦が勝利をおさめ漢の高祖となります。闘いとしては、大元帥 韓信 、智謀神のごとくの 張良などの活躍で勝利をおさめますが、間接的には陳平の離間の計が効力を發揮してゐます。

 項羽には「范増 はんぞう」といふ、とてつもなく優秀な参謀がゐました。范増が生きて入れば、おそらく項羽と劉邦の決着はまだ先に延び漢の天下はどうなつていたかわかりません。

 それが、項羽が漢の陳平の離間の計(項羽と范増を引き離す作戰)にひっかかり范増を遠ざけたことが漢の天下統一を早めます。亞父(あふ 父親と同じ)といふ彌號を項羽は范増に與へてゐたのに。

 陳平はまず楚(項羽の勢力)にスパイを放ち楚の將軍たちが反亂を企てて居るとデマを飛ばしました。そのとき、ちやうど項羽は、漢に軍使を送ってゐました。漢はこれを盛大にもてなしましたが、頃合ひをみて劉邦が顔を出しました。「おや、范増殿のご使者かと思ったが、項羽殿の使者であったか」と云ひます。そして、「項羽殿の使者ならこちらの部屋にどうぞ」と、急激に待遇を落とし粗末なもてなしをします。

 この使者は歸つて項羽にこのことを報告します。疑ひ深い項羽は、「范増め、漢と内通しておるな」と誤解します。結果的に范増は楚の陣營を離れ旅の途中に命を落とします。

 孫氏の兵法にもあります。「兵は詭道なり(戰爭は騙し合ひである)」。戰闘を伴ふ戰爭は、金も物資も兵力も失ひ得なことはあまりありません。

 我が國でも、枝野とか福島とかたいしたことはありませんが、どこかの國の下請けで我が國に離間の計をしかけてゐる可能性大です。それに何も考へてゐない岡田とか野田とかが乘つてしまつてゐます。メディアに騙される大衆も。

 さあ、今囘の ひらまさオリンピック(笑)。傑作ですね。
 離間の計は、本來 相手に悟られずにやりますが北朝鮮と韓國のあれはなんでせう(笑)。バレバレの離間の計。あの 文 といふ大統領のあの無能さとは一體なんなのでせう。

 私は北朝鮮 特に 金一族は、一定の評價をしてゐます(誤解を恐れずに云ひます)。十四歳の女の子が拉致されても助ける意思もなく、助けようともしない 口だけの平和主義をかかげる 私たち日本人より、必死になつて軆を守ろうとする金一族のはうが 世界からみればよほどまともです。だから、決して北朝鮮は孤立化などしてゐません。今囘の離間の計にも理解を示す國は多いのです。

 口先だけで國際化とかグローバリズムと唱える國やメディアや國民のはうがよほど情けない。誰も認めてくれません。

 韓國はまるで北朝鮮における支那の香港みたいになりさがっています。香港は西側の富を吸収し支那共産党に貢いでゐます。韓國は、アメリカと日本の富を吸い上げて北朝鮮に貢いでゐます。以前はそれを朝鮮総連が果たしていたのですが、朝鮮総連から金を吸い上げにくくなった北朝鮮は、その役割を韓國に追わせ始めました(笑)。たいしたしたたかさです。

 ロシアは歴史的に世界の二つのもめごとに手を出しません(倉山満)。今はロシアはウクライナ問題があるので、こちらには來ません。ところが、北朝鮮が暴れてくれた上に、支那と北朝鮮が疎遠になりました。北朝鮮をうまく活用してゐます。石炭の密輸をロシア経由でやつてゐます。

 舊ソ連圏のベラルーシなど堂々と北朝鮮の密輸據點となつてゐます。誰がいいとか惡とかではありません。これが世界の常識なのです。こんなときに國會でモリカケ問題を議論してゐるのは我が國だけです。

 今日の讀賣新聞の人生案内(人生相談)を讀みました。なんでも四十代のサラリーマンの人。自分をさえない男だと。青春時代の悩みを未だに引きずつてゐるさうな。勉強はあまりよくできず、大學受驗に失敗して浪人して、部活も途中でやめて恋人も友達もあまりいなかったとか。授業中になると腹がいたくなり、よくトイレに行って周りの生徒にあきれられ、トイレがないと不安でたまらない・・・。
 でも、數年前に結婚してこどもを授かったとか。妻子のために今を大切に生きなければと思った。どうしたら過去を拭い去ることができるかという相談。
人生相談 イラスト に対する画像結果

 ごめんなさい。私が間違っていたら赦してください。何の相談をしたいわけ(爆笑)。

 不良に脅されて毎日ビビりながら學校に行って、うんちもらしてみんなにからかわれて、髙校受驗に失敗してなんと中學浪人をしました。誰が? 私(爆笑)。友達はたくさんゐますが、戀人などもつたことがありませんでした。

 わからんなあ。この質問の相談を受ける人は眞劍に答へなければなりません。私には被相談者は無理だと覺りました。この人は、惱みがなにもない人生がこの世に存在すると思つてゐるのだらうか?

 産經新聞の「40年検証 私の拉致取材」のシリーズが日に日にすさまじさを増して來てゐます。私たちの罪は重い。同朋が拉致された責任の大部分は私たち國民にあります。このシリーズはぜひお讀みください。

 奇跡といえる「三代同時襲名」 で歌舞伎俳優の松本白鸚さんの記事が讀賣新聞に出ていました。素晴らしい記事です。この記事は保存します。久しぶりに歌舞伎を觀たくなりました。 をはり

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このページは、宝徳 健が2018年2月12日 17:52に書いたブログ記事です。

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