オルフェウス 2(皇紀弐千六百七十八年三月六日 六)

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 「どの本よりわかりやすいギリシャ神話」の番外篇です。キリスト教が、ぐちゃぐちゃに汚す前の歐州を知ることは、歴史を學ぶ上でとても大切です。でないと、彼らの思考が理解できません。

 そして、私たち日本人は、比較文化を學ぶ必要があります。なぜなら、私たち日本は、太古から世界中の文化を呑み込んできた國なのですから。これについては近々、シリーズで書きます。このオルフェウスも、我が國の神話の何かに似てゐませんか?

 保守を標榜するならこのぐらいの感覺は持ちませう。

 http://rueru-net.com/astro/orpheus.htmlを参考に書いてゐます。
 オルフェウスは毎日エウリュデケと一緒だったあの川岸の草原でぼんやり座り込んでため息ばかりついては涙を流すのでした。草原の鳥も獣もどうしてオルフェウスが美しい歌を歌はないのかとあやしんでゐました。

 とうとうそんな悲しみに耐えきれなくなったオルフェウスはエウリュデケをとりもどそうと考へました。これ以上何もしないでここにいることもできない。

 「エウリュデケがいなくては僕は生きていけない。そうだ!死者の國に行ってそこの王に頼みあの人を返してもらおう」

 そう決心するとオルフェウスは竪琴をとって太陽が沈む方角にあるという『死者の國』に向かって歩き始めました。

 どこまでもどこまでも歩いて行くとやがて黑い大きな門の前に着きました。門には太い閂が掛かっていて開けられないやうになっています。そこには太陽の光もとどかず、霧が立ち込めていて薄氣味惡いところでした。 つづく

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このページは、宝徳 健が2018年3月 6日 04:13に書いたブログ記事です。

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