オルフェウス 4(皇紀弐千六百七十八年三月十五日 六)

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 私が今、なぜ、オルフェウスを書いてゐるか。それは、我が日本のすばらしさを知っていただくためです。近年、考古學がとても發達してきました。古事記の世界が、眞理であり、眞實であり、事實であることが証明されてきたのです。でも、歴史學界は絶對に認めません。いつの日か、我が國の歴史が正しいものに置き換えられる時がきます。その時、世界は我が國を認めざるを得ません。みなさんには、ほんの少し早くお傳へしますね。

 では、今囘もオルフェウスをお樂しみください。この話、何かの話に似てゐませんか?
 進んでいくととうとう『死の国』ハデス王の城に着きました。

 御殿の前には番兵が立っていてオルフェウスを追いかえさうとしましたが、再び彼が竪琴をひくと番兵もうつとりして役目を忘れてしまひ、彼を通してしまひました。

 そのまま大広間へ入つていくとハデス王がすさまじい聲で叫びました。

「貴様は何者だ!また何の用があってここへ來た!ここへは死んでからでなくてはこられないといふことを知らないのか!二度と外へ出られないやうにくさりにつないで牢に入れるぞ!」

 オルフェウスは黙つたまま竪琴をとると、美しい音色をかきたて、美しい聲をふるわせて静かに歌いだしました。その歌を聞いてゐるうちにハデス王の怒りもだんだんおさまつてゐきました。やがて、おだやかな顔になるとハデス王は言ひました。

「お前は美しい音樂ですっかり私を喜ばせてくれた。こんないい気持ちになったのは生まれてはじめてだ。どういふ願ひがあつてここにきたのか言つてみろ。いい気分にしてくれた禮にどんな願ひでも一つだけ叶えてやろう。なにか願ひがなくては死なないさきにこんなところへくる者はゐないからな。」

「ありがらうございます。では申し上げますが、王よ、どうか私のエウリュデケを返してください。もう一度私と地上で暮らさせてください。」

そうオルフェウスは頼んだ。

この願いを聞いてハデス王は暫く苦い顔をして惱んでゐたが最後にはうなずいて言つた。 つづく

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このページは、宝徳 健が2018年3月15日 03:28に書いたブログ記事です。

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