戰國策 再79(皇紀弐千六百七十八年五月二十一日 弐)

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 またまた、趙王は楼緩(ろうかん)の策を虞卿(ぐけい)に伝えます(20091226)。
 虞卿「危ない、危ない。楼緩は秦のためを考えているのですぞ。秦を相手に苦戦したあげく、土地を与えて講和する。これでは諸侯から疑われるばかりです。秦の気持ちをなだめるどころか、趙の弱さを天下にさらけ出します。実は与えるなと言っても、どこへも与えるなというのではありません。秦は城六つを要求しています。逆に城五つを斉に贈って下さい。斉と秦は昔からの仇敵同士。城五つを贈られれば、斉は趙と力をあわせて秦を攻めましょう。あなたの頼みなら二つ返事で聞いてくれるはずです。斉に贈った土地の代償は秦から取るのです。いっぺんに三カ国(韓・魏・斉)と親しくなり、秦と趙の立場は逆転します」

趙王「なるほど」

 趙王はやっと決断します。虞卿を斉に使いに出しました。虞卿が斉に行っている間に、秦はあらたに使者を派遣して講和をもちかけました。お払い箱と判断したと考えた楼緩は、身の危険を感じて逃亡しました。

 次回からは新しい話です。

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このページは、宝徳 健が2018年5月20日 17:14に書いたブログ記事です。

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