カウンセリングの技法 再46(皇紀弐千六百七十八年六月六日 五)

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 カウンセリングには三段階がありました(20101226)。

①リレーションをつくる
②問題の核心をつかむ
③適切な処置をする  リレーションを作るために「受容と支持」が必要でした。問題の核心をつかむために「繰り返し」「明確化」「質問」を勉強しました。適切な処理をするために、情報提供とアドバイスがありました。これがカウンセリング体系です。

 面接中期の問題点の最後の部分カウンセラーへの個人的質問の部分を勉強しています。今日で、このパートが終わり、面接中期の問題点を締めます。
 カウンセラー個人への質問でも、カウンセラーの専門に関することはむしろ詳しく説明することがよいでしょう。たとえば「どういう立場か」「どこで勉強したのか」「どんな著書・論文があるのか」「今、何を勉強しているか」などです。こういう情報は正確にすべてを明らかにする方がクライエントの信頼を勝ち取ることができます。

 最後に、クライエントがカウンセラーを逆に解釈した場合を考えて見ます。「先生は私の話にうんざりしているのではないか」「先生は、さっき眠そうな顔をしていた」「先生は、私を避けたがっている。負担に思っている」「先生は、私に遠慮している」などです。

 もし、これが当たっていればカウンセラーは素直にそれを認めることがよい。クライエントに率直な姿勢を期待しているのですから、自らも率直な姿勢にする必要があります。

 要するに、クライエントからの質問には逃げ隠れせず、受け止める姿勢が大切です。でも、社交会話ではないので、必要以上にしゃべらないことです。前回も述べましたが、一聴かれて三答えるのは、カウンセリングでも、部下指導でも、家庭の教育でも最低の行為です。

 では、次回から、「面接後期の諸問題」です。この「カウンセリングの技法」は、面接後期も諸問題のあと、軽く、技法を説明して完結します。あと一ヶ月ぐらいです。

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このページは、宝徳 健が2018年6月 6日 08:48に書いたブログ記事です。

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