カウンセリングの技法 再54(皇紀弐千六百七十八年六月十七日 五)

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 カウンセリングには三段階がありました(20110115)。

①リレーションをつくる
②問題の核心をつかむ
③適切な処置をする  リレーションを作るために「受容と支持」が必要でした。問題の核心をつかむために「繰り返し」「明確化」「質問」を勉強しました。適切な処理をするために、情報提供とアドバイスがありました。これがカウンセリング体系です。  さて、いよいよ最終章です。「面接技法上のその他の問題」です。今日は簡便法です。
 昔のカウンセリングは、面接は二年ないし三年、回数にして二百回ないし三百回というのが常識でした。でも、近年は、多くが面接が週一回で、期間も短縮する傾向にあるようです。すなわち、簡便法が最近の傾向です。

 では、そういうふうに、面接を短く出来る簡便法の条件を列挙します。たくさんあるので、何回かに分けます。

 まずは、リレーションの形成です。

 できるだけ早くクライエントの防御がとれるように対応する能力です。「付き合うほど味の出てくる人」「愛想は悪いが本当はやさしい人」「口は悪いが根はいい人」というのでは、リレーションがつくまでは時間がかかりすぎます。

 コンサルティングや部下指導でも同じです。上記のタイプの人だと、簡便法はできません。

 そのために、カウンセラーは言語的あるいは非言語的に「私はあなたに好意をもっている」ということを伝えることです。たとえば、クライエントが入室したとき、カウンセラーが立ち上がってドアのところまで出てきて招き入れるのと、椅子に座ったまま挨拶するのでは違います。また、「では、お話を伺いましょうか」と言うのと「定刻通りよくこられましたね。ここはわかりにくいところだから探すのが大変だったでしょう」とか「今日は、あなたがいらっしゃるので、一時間空けてお待ちしていました」と言うのとでは、クライエントのカウンセラーに対する感じは違ってきます。能動的に好意の念を表現するのがよいでしょう。

 次回も、このリレーションの形成の続きを書きます。部下指導などにも活用できるので、是非、お読みください。

 ここまでしなければならないのかい!と思われる方も多いでしょうね。でも、私たちは、不埒な日教組による戦後の誤った教育を受けてきてしまいました。戦前の教育ならこんなことはいらないでしょう。でも、戦後の誤った教育で、今の日本人は、私も含めほとんどの人が、「精神的な病気」だと考えても間違いないでしょう。私がこの「カウンセリングの技法」を書く目的のひとつに、「自分に言い聞かせる」ことがあります。私もかなりの重症です。

 マイナス状態を「0」の状態に戻して行くことがカウンセリングです。生産性を向上させたり、よい仕事をしたりと、プラスの行動をする人間になるためには、まず、「一億総精神的病気状態」を「0」の状態に戻すことが大切です。

 憲法と教育を日本の国体に合ったものにすることさえできれば、日本は必ず強くなります。少子高齢化対策とか社会補償対策とか、TPPとか、あんなもの、ただの処方箋でしかありません。今の日本に大切なのは、対処療法ではなく、今治療法です。でも、誤った教育を受けてきた今の国民には、憲法と教育を自ら作る力はないでしょう。

 だから、悲しいかな、「ここまでしなくては」「ならない」のです。

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このページは、宝徳 健が2018年6月17日 05:04に書いたブログ記事です。

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