貞観政要 再10(皇紀弐千六百七十八年七月十二日 九)

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 多くのリーダーが参考とする、明の太宗の貞観の治。それをまとめたものが貞観政要です(20091026)。

 今回のテーマは「自己推薦制は是か否か」です。
 貞観十三年、太宗が側近の者に語った。
「泰平の後には大乱が起こり、大乱の後には、泰平がくるといわれるが、この説によれば、大乱の後を受けた現代は、まさしく泰平の時代である。こういう時代に天下の政治を安定させるためには、何よりもまず賢才の登用をはからなければならない。ところが、そちたちはいっこうに推薦してこないし、私の目のとどく範囲にもおのずから限度がある。これではいつまでたっても賢才を手に入れることはできない。そこで人材の登用にあたっては、自己推薦制を採用したいと思うが、どうだろうか」

 魏徴が答えました。
「古人も『人を知る者は智者、おのれを知る者こそ明知の人である』と語っています。人を知ることも容易ではありません。まして自分を知ることは至難の業であります。世間の愚かな者どもは、とかく自分の能力を鼻にかけ、過大な自己評価に陥っているものです。そういう連中が『おれが、おれが』と、しゃしゃり出てくるに違いありません。自己推薦制はおやめになったほうがよいでしょう」

【宝徳の所見(参考文献とは関係ありません)】
 自分のことさえ分からないのに、人物を鑑定することはたいへんなことですね。まずは、自分のことを知ること。自分の小ささを知らない人に人の力を見抜くことはできません。私が人を見抜くのがヘタなのも、まだまだ、自分の小ささを知らないからでしょう。そして、以前にも書きました。五つの鑑定法。また掲載します。

一、ふだんどんな相手と親しくしているか。
一、豊かになったとき、どんな相手に与えたか。
一、高位についたとき、どんな相手を推薦したか。
一、追い詰められたとき、不正なことに手を出さなかったか。
一、貧しいとき、利益に飛びつかなかったか。

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このページは、宝徳 健が2018年7月11日 21:46に書いたブログ記事です。

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