貞観政要 再15(皇紀弐千六百七十八年八月十一日 四)

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 初心を忘れた太宗に対する魏徴の上申書の続きです。この後も何回か続きます(20100212)。
 「陛下は、即位した当初は無為無欲に徹しられ、ために天下はよく治まり、その感化は遠く異域にまで及んでいました。ところが近頃、それが徐々に衰えているように思われます。言われることがけを聞きますと、すgつれた聖人にもまさっていますが、実際におやりになっていることを見ますと、そのへんの平凡な君主にも及びません。なぜかと申しますと、漢の文帝も晋の武帝も、とびきりすぐれた君主ではありません。だが、文帝は千里の馬が献上されてきたとき、『その必要は無い』といって受け取らなかったし、武帝もまた、雉の頭の毛で飾った皮衣が献上されたとき、すぐに焼き捨てさせたといわれます。ところが近頃、陛下は駿馬や珍奇な品を遠くの国外や夷狄(いてき)の地にまで求められており、遠藤の人民からは不審の目を向けられ、夷狄の者どもからは侮りを買っています。これが有終の美を飾れない第一であります」


 まだまだ、魏徴の上申書は続きます。

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このページは、宝徳 健が2018年8月11日 07:15に書いたブログ記事です。

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