戰國策 再103(皇紀弐千六百七十八年七月十二日 五)

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 中国古代、戦国時代の人間模様を書いた戦国策を紹介しています(20100621)。

 今日のテーマは「水争い」です。
 東周で稲を植えようとしていました。ところが、肝心の水を西周にせきとめられてしまい、お手上げ同然の状態になってしまいました。

 それをみて、東周の王に側近が申し出ました。

「わたしにおまかせください。西周とかけあってまいりましょう」

 側近は、西周に赴き、西周の王に説きました。

「あなたのやり方は間違っています。今、水をせきとめれば、かえって東周を喜ばせるのがおちでしょう。なぜなら、今年、東周で作っているのは、稲ではなく、麦だからです。東周を困らせてやろうと思ったら、逆にどんどんみずを流して、麦をだいなしにするのです。すると、東周は、麦をやめて稲をつくりましょう。そうすれば、また水をせきとめる。これをくりかえせば、東周の人々は、なにごとにつけてあなたの言いなりになりましょう」

「なるほど」

この側近は、こうして、両方からたんまり礼金をせしめました。

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このページは、宝徳 健が2018年7月11日 21:22に書いたブログ記事です。

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