貞観政要 再16(皇紀弐千六百七十八年八月十三日 參)

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 唐の太宗が行った理想の政治といわれる貞観の治のことを書いた「貞観政要」を紹介しています(20100214)。

 太宗が初心を忘れて我がままになりました。魏徴がそれを諌める上申をしています。
 「即位された当初、陛下はおやりになりたいことも控えて、人民の利益を優先されました。ところが近年、ご自分の楽しみごとのために人民に負担を強いるようになり、謙虚さが影をひそめて、傲慢な言動が目立つようになりました。口ではしきりに人民のことを心配しているとおっしゃるのですが、それは口先だけのことで、ご自分の楽しみごとにはきわめて熱心であります。離宮を造営するときなど、あらかじめ臣下の諫言を予想して『これがないと、なにか具合が悪いのじゃ』と予防線を張られます。臣下としてはそこを押して強く諫言することはできません。これは陛下自らの諫言の道を閉ざそうとするもので、いつまでたっても過ちを改めることができないでしょう。

 これが有終の美を飾れない第三であります」


 これだけ諫言してくれる部下がいることは幸せですね。でも、それは太宗の人間的力なのでしょうね。魏徴も命がけです。

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このページは、宝徳 健が2018年8月13日 06:59に書いたブログ記事です。

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