貞観政要 再16(皇紀弐千六百七十八年八月十五日 五)

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 唐の太宗が行った理想の政治とされる「貞観政要」を紹介しています。徳川家康、北条政子も読んだといわれています(20100219)。

 初心を忘れた太宗に対する魏徴の命がけの諫言が続きます。
 「陛下は、即位されたばかりの頃は、高い地位についておりながら、よく下々のことに通じておられました。それゆえ、なるべく負担をかけまいと、やりたいことも控えられ、お好きな狩も、道具を処分されて、お出かけになることをきっぱりと断念されました。

 しかし、せっかくの志も数年とは続きませんでした。狩に出かけて百日も都を留守にするほどではないにしましても、しばしばお出かけになっては無益な摂政をされ、人民の批判を受けております。鷹や猟犬にしましても、遠い外国にまで朝貢させるようになりました。時には軍事教練に名を借りてはるばる遠くまでお出かけになり、朝早く出て夜遅く帰ってこられます。馬を走らせる楽しみに溺れて、不測の事態の起こることなど、まったく意に介しておられません。もし、万一そんな事態が怒りましたら、手の施しようがないでしょう。

 これが有終の美を飾れない七つ目であります」

 まだまだ、続きます。

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このページは、宝徳 健が2018年8月14日 17:44に書いたブログ記事です。

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