入院中でも懲りない男 事故篇 6(皇紀弐千六百七十八年八月十五日 六)

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 手術が終はりました。私は、全軆麻酔をうけてゐマスから、何も覺へてゐません。あとで、かみさんに聞いたら、まず、形成外科のI先生が手術の説明にいらしたさうです。かなりの美熟女。大ファンです(笑)。腕も一流。事故後のあのひどい私の顔を治したのはこの方です。性格も難波のおばちゃん(I先生、失礼)らしくサバサバしてゐます(笑)。

 手術は成功とのこと。

 後は口腔外科。
 かみさんによると、「いつ説明に来るんだらう?」と、看護師さんに聞いたら、「ここにいらっしゃいます」(笑)。この人も腕はいいのですが、マネジメント力とプレゼンテーション力が面白いぐらい滑稽です。

 まあ、どちらも成功です。
 
 病室のベッドで病室まで運ばれました。運ばれてゐる途中で氣がつきました。「そうか、手術受けてゐたんだ」。全軆麻酔のときはいつもこんな感じです。

 いつもは怖いカミサンの優しい笑顔がありました。「ごめんな、心配かけて。晩飯は食った?」といふとうなづきました。看護師さんと看護婦さんが着替えさせてくれます。「すみません、着替えまでさせていただいて」。看護婦さんが云つてくれました。「今は、人に甘える時ですよ」。

 もう一人の看護師さんがほぼ一晩中看護してくれました。大變失禮が云ひ方ですが、私は男性看護師をあまり評價してゐません。男は,一つのことしかできないシングルグレードです。女は、同時にいくつもできるマルチグレードです。シングルグレードの男が、最もマルチグレードが求められる看護婦をできるわけがないと思ひ、事實、マルチグレード男性看護師会ったことがありませんでした。ところが、この男性看護師は、すごかった。初めてでした。初日にたらいまわしにされたとも、この男性看護師が巧みに処理をしてくれました。感謝合掌。

 かみさんを返しました。

 麻酔から覺めたときは、吐き氣がしましたが、少しすると快調に。ただし、口にも腰にもこの時には痛みがありました。ただし、看護師が良いとものすごく安心します。

 さて八月七日の朝を迎へます。 つづく

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このページは、宝徳 健が2018年8月14日 17:46に書いたブログ記事です。

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