子供のころ、バビル二世と云ふ漫画がありました。
♪砂の嵐に~ か~くさ~れた~
バビルの塔に住んでいる
超能力少年 バビル二世
地球の平和を守るため
三つのしもべに命令だ
怪鳥ロプロス 空を飛べ~
ポセイドンは 海を行け~
ロデム変身 地をかけろ~♪
へ~、まだ覺へてゐるわ(笑)。
日本人の創作能力は世界一ですね。旧約聖書のバベルの塔の話をこんなに面白いアニメにします。
元々の旧約聖書のバベルの塔の話は、自分たちは何でもできるといふ奢った人間たちが、神をもしのごうと、天に届く塔を造りはじめます。怒った神は、その塔を破壊してしまひます。塔は倒れ、そして、建設していた人間たちは、同じ言語を話すことが出來なくなりました。これが民族によつて言語が違ふ理由です。旧約聖書では。聖書はとにかく「神しか(それもひとつの)信じてはいけない」ことになつてゐます。神を裏切ると逆鱗に触れます。
キリスト教式の結婚式をみるとわかりますよね。神父が、「〇〇を一生愛することを神に誓ひますか」と云ひます。結婚式に出て最初にこの言葉を聞いた時には、腰を抜かすほどびっくりしました。
「なんだい、キリスト教徒といふのは、神に誓はないと、相手を愛することができないんかい。俺は結婚するときは、絶対教會式ではやらない」と。
そうです。彼らは、人間と云ふものはどうしようもない存在なので、すべて神に律してもらはないといけない、と考へます。なぜキリスト教徒でもない女性が、教會式結婚式をあげたがるのか、皆目見當がつきません。
閑話休題。長谷川三千子先生のこの本は、そんなことは抜きにして面白い。なるほどね~。「言語探求」といふ觀點から、バベルの塔の話を説いてゐます。これはすごいや。
こんなすばらしい本が、中古本市場で300圓ぐらいで賈へます。
それにしても、ネットでは、長谷川先生は偉い云はれやうですね(笑)。本質を知ろうとしない、アカとバカのなせる業です。
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